表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私立雲乃伊戸(くものいと)女子高校 アニオタ美山サキ、ヤンデレ先輩と幼馴染の愛が重過ぎるんだけど〜!?  作者: あさなゆうなぎ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/15

実はサキが蜘蛛の糸?!

「はあ〜、今日も疲れたよ〜……」


 自室のベッドに倒れ込みながら、わたしは大きく息を吐いた。

 なんだか今日は、鏡子ちゃんの謎の緊張感がそのままこっちに乗り移ったみたいな感触だった。


 それにしても、優花里先輩って本当によく分からない人だな。

 なんでわざわざ「コアラ」なんだろう? 動物園ならゾウとかキリンとか、もっと花形がいるのに。

 ……まあ、コアラも可愛いから好きなんだけど。


「もしかして、動物園にでも誘おうと思ってたのかな? うーん、でもそれがなんでわたし? あんな美人と歩いたら横で霞むどころか消えちゃうよ、わたし」


 はっ! もしかして引き立て役を探してた!? やっぱりそうとしか考えられない。

 だから注意されてばかりのわたしを選ぼうと思ったのかな?わたしって先輩にビビってるからメイドさんみたいに雑用を頼めると思って…?


 まあ、分からないことは考えても分からないから、もういいや!と投げやりなわたし。


「さて、今日のみっきん垢はどうかな?」


 スマホを開くと、通知欄は先週とは比べものにならないくらい平和な空気に包まれていた。

 コアラっ子さんと蜜柑ちゃんが、お互いに「その視点は鋭いですね」「いえ、あなた様ほどではありません」なんて仲良くリプし合っている。


 平和だ〜やっぱりみっきん垢はこうでないとね。


「またDM送ってみようかな。一回送るとハードルが下がって送りやすくなるよね〜」


 わたしはまずコアラっ子さんのチャット欄を開いた。 …ん? コアラ? 偶然ってすごいな〜さっき考えてたばかりだよ〜。


『蜜柑ちゃんさんといい雰囲気で盛り上がってもらえて嬉しいです。今度はわたしともリリーでネタで盛り上がりませんか? 今回、わたしはこう考察したんですけど、コアラっ子さんはどう思われますか?』


 送信。すると……


「うわっ、はや! 相変わらずこの人はレスが早いな〜。って、何この量!?」


 一瞬で返ってきた返信は、スマホの画面を三回くらいスクロールしないと読み切れないほど長文だった。

 

 レポートじゃないんだから、なんでこんな短時間でこれだけの量を打てるの?


「すごっ……本当、何やってる人なんだろ。真面目な雰囲気だし、ここまで細かな内容を書いてくるぐらいだから、何かの研究者かな? もしかしてノーベル賞を狙ってるような……まあ、それはないか……」


 でも、熱量は半端じゃないよね。よっぽどリリーが好きなんだな。


  わたしは感心して、『コアラっ子さんはリリーが本当にお好きなんですね!』と短く返した。


 すると、また即レス。


『リリーも当然好きなんですが、みっきんさんと考察するのが好きなんです』


「へへ〜、そう言ってもらえると嬉しいな!」


 気分を良くしたわたしは、『ありがとうございます、わたしもコアラっ子さんの考察はいつも素晴らしいので、尊敬しています! これからも盛り上げましょうね!』と送信。


 またしても即レス。 『はい、ありがとうございます! みっきんさん大好きです!』


「お〜!そんなにみっきんを気に入ってもらえて嬉しいよ〜!」


 わたしはすっかり調子に乗って、指を滑らせた。


『私もいつも盛り上げてくださるコアラっ子さんに感謝しています、私もコアラっ子さん好きですよ!』


「…好きは書きすぎかな? まあいいや、ネットだしね。直接会うことはないし、この垢を好きでいてくれたらわたしも嬉しいし」


 返信ボタンを押して、少し待つ。


「あれ? 今度はレスが来ないな。どうしたんだろ?めずらしいな……もしかして何かあった?」


 そのもしかしてでした……


 同時刻、高級なデスクの上でノートパソコンを抱きしめ、顔を沸騰しそうなほど真っ赤にして、「ヒイ、ヒイ……ッ」と過呼吸気味に突っ伏して天に召され気味の優花里先輩が存在しているとは、わたしは夢にも思いませんでした。

自分でも気付かないうちに優花里の心を絡め取っているサキでした。

相手が見えないSNSだと、こういうこともあるかも知れないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ