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第一話 《天鷲》、発進

温かい目線で読んで頂けると嬉しいてす。

アイディアがうかんでは、新しい小説を書いているので投稿頻度が遅い事をお詫びします。

学生ながら頑張ってます。読んでいただけると幸いです。

小型艇〈アルカ・03〉は、《天鷲》の格納ハッチへ吸い込まれるように誘導されていた。

機体表面をなぞる青い誘導灯が、凱斗の胸の鼓動まで照らし出すかのようだ。


機体が完全停止すると、重力プレートの感触が足元に戻ってきた。

久しぶりの「人工重力」の感覚に、凱斗はふらつきそうになる。


ハッチが開き、白い蒸気が吹き出す。

そこに立っていたのは――


「やっぱり生きてたか、凱斗」


短く刈り込まれた黒髪、鋭い眼光。

《天鷲》副長 神無月レイジ。

幼いころからの兄貴分であり、凱斗が軍を離れるきっかけとなった人物でもある。


「レイジさん……どうしてここに?」


「どうしても何も、お前を拾えって命令されたんだよ。うちの艦長にな」


「艦長って……まさか――」


「――入って確かめろ」


レイジが顎で示した先。

格納庫からブリッジへと続く長い通路の奥で、巨大艦《天鷲》の中枢が脈打つように明滅していた。



ブリッジの扉が静かに開いた。

そこには、かつて地球軍第三艦隊を率いた名艦長――

鷲宮トウマが立っていた。


白髪交じりの髪と、鋭くも優しい眼差し。

凱斗が最も尊敬していた指揮官。

そして……地球脱出作戦で消息を絶ったはずの男。

「久しぶりだな、凱斗。よく生き延びてくれた」


「艦長……! 本当に……ご無事だったんですか?」


「無事、とは言えぬがな。だが――戦う力は残っている」

 トウマ艦長が立ち上がると、ブリッジ全体の照明が一段階上がる。

 《天鷲》の主機がゆっくりと回転を始めたのだ。


「凱斗。お前に頼みたいことがある」


 艦長は、巨大スクリーンに映し出された“地球の残骸”を指し示した。


「敵はまだ我々を追ってくる。

 この艦だけが……人類の最後の希望だ」


「……《天鷲》を、動かすつもりですか?」


「動かすのではない。飛ばすのだ。

 ――人類を、未来へ繋ぐためにな」


 鼓動が高鳴る。

 逃げ続けていた日々が、音を立てて崩れていく。


「凱斗。お前には、

 “天鷲航空隊”の隊長として戻ってきてほしい。」


 言葉を失った凱斗の背後で、格納庫の航空甲板が開き、

 伊勢型航空戦艦を思わせる長い発艦デッキがせり上がる。


 並ぶのは最新型艦上戦闘機〈零影〉。

 その赤い尾翼が灯りに照らされ、誇らしげに輝いた。


「……帰って、いいんですか?」

「お前の帰る場所は、最初からここだ」


 凱斗は静かに息を吸い、そして言った。

「天鷲航空隊隊長――凱斗、復帰します!」


 ブリッジが一斉に動き出す。

「主機、臨界点突破! 推力、第一段階!」

「《天鷲》――発進準備、完了!」


 艦長が右手を掲げた。

「全員配置につけ。

 宇宙航空戦艦《天鷲》――発進!」


 巨大な艦体が震え、深宇宙に向けて蒼い尾光を放つ。


 人類最後の翼が、ついに羽ばたいた。


完結に向けて頑張って執筆していきますので、「面白い!」「続きを読みたい!」と思って頂けたら、ブックマークや評価をして頂けるとうれしいです!

モチベーションががあがると、寝る間も惜しんで執筆してしまいます。

これからも、よろしくお願いします!

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