トップとの話し合いを好きな人は居ない皆無だと思う件
最近バタバタしていて投稿が遅れました。
ああ、とうとう着いてしまった。
ギルドへの道のりは実に単純で心と身体に重い足枷がある状態のため普段の倍以上の時間がかかるも、後ろを向かずに歩を進めていればいつかは目的地に到着してしまう。(カイルみたいな極度の方向音痴は例外にせざる得ないけど)
目の前に聳え立つ立派な建物のギルドを前に今日何度目か分からないため息を吐く。
(よ、よし!10、いや15秒数えたら行こう)
身体が重い為か心もいつもより重い気がする。
(い、いややっぱり…)
「あ、エド」
「!!!」
意識外からの突然の声がけに声にならない悲鳴をあげる。
「そんなに驚かなくても良いじゃん」
振り返ると身だしなみが整っているアレックスが立っていた。
「アレックスか。びっくりしましたよ」
「ごめんごめん」
「どうしてここに居るんですか?」
「なんでって俺の職場ここだからね」
そっか、最近色々ありすぎてちょっと抜け落ちてたかも。
「ギルマスの呼び出しで来たんだよね?」
「そうですね」
「じゃあ一緒に行こう」
「………」
ちょっと待って!まだ心の準備が!
引っ張られる様にギルドの中へと引きづり込まれる。
やっぱりアレックスも探索者なんだと思った。
「良く来たな、エドワード。新人探索者大会優勝おめでとう。圧倒的だったな」
アレックスに連れられてギルドマスターと机を隔てて向かい合っている。
「ありがとうございます」
圧倒的ではなかったと思うけど。…でも運は圧倒的だったかも。
「すまんがあれの用意を頼む」
ギルドマスターの大きな声が響く。
暫しソファに座って待っているとギルド職員が丁寧に何か持って来た。
「新人探索者大会優勝という事でDランクに昇格だ。おめでとう」
「いえ、辞退したいです。僕の実力には見合わない。まだEランクでいたいです」
これは心からの言葉。僕はランディ達との特訓でEランク程の実力はあるかもしれない。しかしDランクに昇格出来るほどの実力は僕には無い。『優勝』の結果も幸運に幸運が何個も重なった結果だから。
「エドワードが昇格しないと他のEランクが昇格出来なくなる。だから頼む。悪い事は無いから」
しょうがないかな。他のEランクの人達にも迷惑だし受け入れるか。
姿勢を正して大きく息を吐いた。
「分かりました。がんばります」
「受け入れてくれて助かる」
はあ、やっと終わった。
ソファから立ちあがろうと前に体重をかける。
「ちょっと待て」
え?まだあるの?
ギルドマスターは呆然と固まる僕に畳み掛ける。
「本題はここからだ」
聞いてないんだけど?




