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新人探索者大会閉幕

 勝った、優勝したぞ。


 格好をつける為に身体に力を入れる。しかしここまでの疲労と極限の集中の影響が大きいのか重力に逆らえない。

 結果としては僕の完勝と言っても過言では無いが僕が思う以上にギリギリの勝負だったらしい。


 大歓声と拍手の中、医療班が来てタンカで運ばれるまで暫くへたり込んでいた。






 運ばれてきて30分弱が経った。その間、僕はポーションを飲んでベッドで横になっていた。

 少しの休憩と魔力ポーションを飲んだ事により歩けるようになったジェーンがゆっくり近寄ってきた。

 疲れた身体を全身を使ってゆっくり起こして立ち上がる。


「完敗だった。こんなに実力差があったとは」


「いやいや、紙一重の勝負だったもう一回やったら勝てるか分からない。謙遜でも慰めでも無いよ」


 控えめに出された手を握る。


「宣戦布告までしたのに恥ずかしい」


 恥ずかしながら紫の長い髪で顔を隠すように言葉を発した。


 宣戦布告?そんな事されたっけ?モーブ・ボーム君のは覚えているけど…。


 手を額に当てて全力で記憶という引き出しから探す。ところが最近の怒涛の日々の疲れで紛失してしまったらしい。


 イマイチピンときていない僕の様子を見たジェーンが申し訳なさそうに口を開く。


「本戦開幕前日にパーティメンバーと一緒に居るところを私のパーティメンバーと2人で…、《永遠の花(エターナルフラワー)》です」


 確かに居たね。思い出した。ランディにビビって逃げ出した人たちか。


「本当にごめん、試合にいっぱいいっぱいで抜けちゃってた」


「は、恥ずかしい…」


 宣戦布告の場でランディに尻尾巻いて逃げ出し、更には敗北を喫した事実でジェーンは耳まで真っ赤に熱を帯びていた。


「恥じることは無いと思うよ。さっきも言ったけど僕との勝負は互角だった」


 羞恥心を落ち着かせる言葉をかける。


 そんなに顔真っ赤にされちゃうとこっちも恥ずかしくなってくるからやめて。

 それよりも同じパーティのたしかケール・マクソ君の方が恥ずかしいと思うよ。だって大見え切ったのにあっさり初戦で負けちゃったもん。


「……………」


「……………」


 なんとも言えない沈黙の時間になる。


 こういう時どうすれば良いんだろ。ランディ達と一緒に居て多少マシになったとは言えまだまだコミュニケーションが苦手の部類。コミュ強っぽいアレックス助けて!


「エドワードさん、今から表彰式の準備出来ますか?」


「はい、今行けます」


 スタッフさん、グッドタイミング!


 アレックスでは無い救世主に従った。






 鼓膜が破れそうなほどの万雷の拍手の中、50cm程度の台の上に上がる。


 ギルドマスターが置き物としてちょうど良いサイズのトロフィーを持ってやってきて僕の目の前で立ち止まる。


「おめでとう。流石、圧倒的な実力だったな」


「あ、ありがとうございます」


 引き攣った笑いを浮かべながらトロフィーを受け取り、高々と掲げた。


 エンリカ、カイルの死にそうになる修行と豪運な絡んだおかげで優勝出来た。この悪魔の聖騎士パラディンオブフィーンドに居るのも悪く無いかも?

 第三章完結です。2度の大きな投稿休みを挟んでもここまで読んで下さり深く感謝申した上げます。この章始まったの去年の12月初めらしいです。信じられません。

 四章以降も続きます。楽しみにしていただけると幸いです。

 是非評価、ブックマーク、感想、リアクションをしてください。作者の海万が喜びます。

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