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柄にも無いことをしたことはいつか黒歴史となるものでもある

 海万(うみよろず)的40番目くらいの推しの所属先が決まって嬉しいです。某ニュースで年齢間違えられてて笑いました。

 勝った!勝ったぞ!…あれ?


 息が詰まって苦しい。

 極限の眠気の中みたいな全身の力が入らない感覚。そっか、僕、鳩尾にめちゃくちゃ良いの貰ったからか。


 重力に身を預けて地面に仰向けになる。

 日差しが真っ直ぐ照りつける。


 汗ばんだ髪に砂が付く気持ち悪さとやり切った達成感に包まれた。

 地面と太陽から暖かい熱が伝わる。


「ちょっ、ジョーンさん。怪我が酷いですから!」


 ガラガラと鎧の音がした。

 地面を擦る音、鎧同士がぶつかる音、息が切れる音がすぐそこまでやってきた。


 目線を下に移動させると手が差し出されている。


「見事だった。完敗だ」


「紙一重の勝負だったよ」


 実際に100回、いや1万回ほどやって1回勝てるかどうかの相性の悪さ。全てが完璧に噛み合わなかったら負けていた。


 差し出された手を取って上半身だけ起こす。

 会場中から惜しみない拍手が湧き上がった。


 あれ?ギリギリの試合の後に倒れた方に手を差し出して健闘を讃えあうこの状況、どっちかって言うと僕が負けたみたいじゃない?


「エドワードさん、歩けますか?」


 トンネルから医療スタッフが出てくる。


「む、難しいです」


「ではこちらに」


 動けない僕とジョーンは医務室に運ばれた。






―――――――――――――――――――――






 治療が終わり、医務室内でジョーンと談笑し始めた。


「あのナイフ、計算していたのですよね」


 鎧の中の白髪の少女がグイグイと矢継ぎ早に質問してくる。ちょっと疲れてきた。


「あの攻撃、敢えて受けたのですよね!私を油断させるために!」


「いや〜、あれは偶々なんですよ」


「またまた〜」


 いや、マジですよ。あの瞬間終わったと思ったもん。

 一回戦に続き連続で豪運とは。一回戦の何百倍位の。

 でも師匠のじっちゃんも「運も実力の内じゃ」って言ってるし誇って良いよね?ね?

 でも、そろそろジョーンさん帰ってくれないかな?


「エド!もう大丈夫?」


 ナイスタイミング!ランディ!


「じゃあ仲間が来たんで僕はこれで…」


 逃げる様にランディを引っ張って部屋を後にした。






「エドお疲れ!」


「おめ!」


 第二試合は既に終わったらしく会場の外で先に待っていたカイル、リリスに祝福される。

 エンリカは僕の治療中、剣の修行がしたくなったのでどっか行ったらしい。このパーティ、自由だな…(遠い目)。




 エンリカと待ち合わせている居酒屋への道中、今日の試合についての会話になるのは必然なのであった。


「エドが降参を促した時笑っちゃったよ」


「まるでお伽話の魔王みたいだったな」


「同意」


 降参………あっ!あの時!やめて!恥ずかしい!

 必死だっただけだっから!あー、誰かじゃなかった、ジョーン!あの時の僕を思い切り殴ってくれ!避けると思うけど。


 顔を真っ赤にする僕を気にせず3人は笑い続ける。


「しかも馬鹿正直に申し出を逃げないとは。吃驚しちゃったよ」


 もう僕のライフはゼロだよ!

 言い訳すると考える暇もなく来ちゃったから僕は避けられなかったんだ!


 この話はエンリカと合流しても続き、屍の上でヒールを突き刺されながらタップダンスされている気分だった。

 エンリカはヒールなんて絶対に履かなそうと言うことは絶対に心の中にしまっておこう。

 肉片になるし。

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