開幕!新人探索者大会!
明日はもっと長いです。タブンネ。
いよいよこの日が来てしまった。新人探索者大会の日。昨日昼くらいから食べ物が喉を通らない。そして僅かに食べた物が逆流しそうな程気持ち悪い。胃が締め付けられるように痛い。体調と緊張のせいで一睡もできずに目の下にはクマができていた。
「絶対優勝しろよ」
「優勝出来なかったらまた修行させてあげるわ。今度は木刀で」
「頑張ってね、エド」
あっ、やばい。これ優勝しないとアカンやつだ。特にランディ。目からビームが出てきそう。
「眠そう、飲む?睡眠薬」
「要らないです」
開会まで少し時間が有る為、少しでも寝させようとリリスに睡眠薬を勧められる。
探索者は毒の耐性が強い。探索者用の睡眠薬を飲んだら永遠に眠っちゃいそう。
「じゃ、胃腸薬」
胃腸薬はめちゃくちゃ不味かったが、効果は絶大だった。しかし、身体は重いのに絶好調という不思議な感覚に陥った。
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『新人探索者大会!開!幕!』
魔道具で会場全体に聞こえる司会の声に合わせて歓声が鳴り響く。
『諸君!未来の英雄を目撃する準備は出来てるか〜!?』
『フォーーー』『ピィ!ピィ!』
あ〜、治った胃がまた痛くなってきた。寝不足だから大歓声が頭にズキズキくる。
『さぁ!まずは!運命の抽選!』
前のくじ引きに順番に誘導される。
僕の番は1番最後でもう決まっていた。




