悪魔の聖騎士日記《カイル・アキリー》其の三
前回に引き続き、今回も残酷な描写が前回以上に有ります。
苦手な方は対応して下さい。
今回は14×4話です。
大鬼にの攻撃をペドロが防ぎ、ニックとファムが斬りかかる。セリーナは背後からナイフで斬りつける。
しかし、どの攻撃も効果は薄い。
サリー救出のタイムリミットがジリジリと近づいてくる。
俺はどの瞬間でも全力の攻撃を叩き込める様にかつて無いほどに集中する。
戦線は大分厳しい。
本来の作戦δではサリーの魔法ありきでもあった。
どちらも猛攻を凌ぐ中、大鬼の薙ぎ払いがニックの腹に命中する。
ニックは15m程後ろに吹き飛ばされて壁に激突する。
背骨が折れたのが分かる。
このままだとニックも危ない。
このまま戦っても、これ以上人が欠けて更に状況が悪化すると判断したファムが決死の攻撃を敢行する。
ペドロとセリーナもファムの動きに合わせる。
セリーナが盗賊の定石通りに正面以外からの攻撃で大鬼の注目を集める。
大鬼の棍棒をペドロが受け止めて、ファムが腹に斬りかかる。
致命傷を与えられはしなかったものの大鬼が蹌踉ける。
「岩弾」
今しかない。渾身の魔法。20m程の距離から放つ。
進行方向に対して垂直に回転した岩をぶつける今使える中で最も一瞬の殺傷力に特化した魔法。
しかし、魔法を放つ直前に不安がよぎった。「本当に当たることができるのか」と。
その不安は見事と言うべきか不幸と言うべきか命中する。
胴体を狙った岩弾は狙いのやや上、頭を掠るだけで大鬼に致命傷をあたえられなかった。
顳顬の辺りから血が出ているものの、まだ足りない。
「クルルルルルル」
大鬼の悲鳴が響き渡る。
一瞬怯んだ隙にペドロが頭に棍棒を振り下ろされて『グシャリ』と言う音を立てて潰れる。
退避しようと背中を向けた瞬間に投げられた棍棒がセリーナの頸に命中し、頭が宙を舞う。
後ろを振り返ったら2つの死体があったファムは腰を抜かす。
次の狙いは俺達2人。
何としても俺達で帰ろうと心に誓う。
「燃える渦」
凄まじい速度で向かってくる大鬼に対して放ったヤケクソの可能な限りの最大範囲魔法。
大鬼の悲鳴が聞こえる。
来るな!もう倒れろ!という2人の願いは虚しく、炎の渦を打ち破って気が付いたら目の前に来ていた。
「当たれ!岩弾!」
今日2回目、更に人生で一番焦りながら放った魔法は人生一の威力を誇って大鬼の頭を撃ち抜いた。
首から上を消し飛ばした大鬼は背中から倒れる。
暫く警戒してみ動かない。
「終わった」
疲労感がどっと襲ってくる。
加えてペドロとセリーナを失った悲しみに飲み込まれるも、使命感のみで動かない身体を動かしはじめる。
本日20:00位に(こちらもノリで書き始めた)ラブコメを投稿する予定です。
興味がありましたら是非読んでみて下さい。
『来るところ間違えました。〜新人探索者、最きょうパーティに入る〜』は変わらずに隔日投稿を目安にペースを崩しません。
どちらもよろしくお願いいたします。
昼寝しようとしたら18:00まで寝てしまった。




