悪魔の聖騎士日記《エンリカ・ロハス》中編
本当は前編、後編にしたかったけど未来の海万の為に3話構成にします。
いつもの倍くらいあるから良いですよね?(圧)
〜5年半前、エンリカ・ロハス10歳〜
*
雪景色の森の中、1人で剣を振る。
「ふう、そろそろお腹空いたわね。一旦帰ろうか」
一通り日課が終わった頃、太陽を確認すると真上にあった。
汗を拭いて村の方へ歩き出す。
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「エンリカが来たぞ!斬られるぞ!」
元いじめっ子達は私の姿を見るや否や走り去ってしまう。
手合わせをして以来、直接的な嫌がらせは無くなった。今みたいな小言は吐かれるが、最早気にしていない。
陰口を全て聞き流しながら家へと向かう。
体と靴に付いた雪を落として家に入る。
「兄ちゃんただいま!」
「お帰り、エンリカ。昼出来てるよ」
元気よく挨拶をすると兄の声が返ってくる。
兄の言われるままに席に着いたエンリカは勢いよく食べ始める。
今日は干し肉と冬でも収穫できる根菜のスープにパン。
野菜と肉の旨みがスープに溶け出していてとても美味しい上にとても温まる。
「兄ちゃんの料理が1番美味しい」
「それは嬉しいな」
暫く兄妹で食事と会話を楽しんでいると狩人の父が帰って来た。
2人で玄関へ出迎える。
「お帰りなさい、父さん。スープ要る?」
「頂こう」
上着を脱いでテーブルに着く。
「父さん今日早いね。何かあったの?」
父がスープを少し飲んで落ち着いた後、兄が心配そうに聞く。
「ライノホーンの痕跡を見つけた」
ライノホーンとは大きな角を持つ討伐推奨ランクDの魔物である。
勿論、一般人よりは強い狩人でさえ太刀打ちできない。
「大丈夫なの?」
「村長が手紙を飛ばした。1週間以内に探索者達がやって来るだろう。エンリカ、討伐されるまで村を出たらダメだぞ!」
「うん分かった!」
釘を刺す父の言葉に大きく頷いた。
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村の外出禁止令が出てから6日目、エンリカは退屈していた。
剣の修行もイマイチノってこない。
森は試し斬りし放題に静かで集中しやすく、修行にはこの上無い場所だ。
おまけに真剣を持てる。
鬱憤が溜まりきったエンリカは決断する。
(バレない様に少しだけ森に入ろう)
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「ふうー!ここはスッキリするわ」
久方振りの森に気分が上がり、修行に身が入る。
バレないようにいざ帰ろうとしていた時、遠くの方で聞いた事の無い鳴き声が聞こえる。
(少しだけ様子見してみたい)
好奇心に抗えず鳴き声の方角へゆっくりと歩き出す。
近づくにつれて戦闘音が大きくなっていく。
木陰から慎重に覗くと父の言う特徴に一致する獣と自分よりは年上の少年2人が戦闘している。
オレンジ髪の盗賊が注意を引き付けて薄い金髪の魔法を撃ち込む。
しかし、硬い皮膚の前にイマイチ攻撃が通っていない。
危険度を理解したのか魔術師を目掛けた突進に対して盗賊のナイフ投げで視界を奪った隙に避ける。
暫くお互い決め手に欠ける戦闘を見ていると盗賊から声を掛けられた。
「君!戦えるんだろ!良かったら助けてくれない!?」
魔物と魔術師に存在を認識される。
「なんでバラしたのよ!」と叫びたい衝動が湧き起こるも、気付けば剣を抜いていた。
これまで感じた事ない高揚感。
顔には笑みが溢れている。
盗賊と魔術師が私を魔物の意識から外している。
魔物の突進を横に避ける盗賊と入れ替わり間合いへ入る。
ジャンプしながら首を狙って剣を振り下ろす。
着地の少し後、首がボトリと落ちた。
傷口から流れ出て足元は血の海。
剣の血を払って鞘に収めると胴体が横に倒れる。
「君すごいね!」
「ナイス!」
2人が駆け寄ってくる。
お互いを讃え合った後、盗賊が呟く。
「こいつはどんな味がするんだろう」
「食べるの?」
「食べないの?」
風の音だけ聞こえる。
数秒の沈黙の後、魔術師が意見した。
「必要な分だけ切り出して燃やそう。別の魔物がやってくる」
後処理が終わりそれぞれ肉を持った。
「よし、村へ行こうか」
スタスタと数歩進むもピタリと止まる。
「あ、」
「どうしたの?」
「村までの道、教えてくんない?」
リリスは2話か3話構成だと思います。カイルは未定です。
4日で終わらせる予定何処行った?
書いてみたら思ったより長い。
今思うけどランディ少な過ぎじゃね?




