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来るところ間違えました。〜新人探索者、最きょうパーティに入る〜  作者: 海万満
第一章《新人探索者》エドワード・クレイ
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採用理由

 ギルドを出ると、リリスがゴーレムを先に帰らせた。

 僕達5人はギルドを出た足で居酒屋【肴の鳥】に入る。

 理由は鶏肉が食べたいカイルに皆んなが賛成したからだ。


 店内は酒の匂いと盛り上がる探索者達の熱気に包まれ、まるで村の祭りのような雰囲気に染まっている。


 僕はお酒は飲んだことないし、こういうところに慣れてない。

 その為、匂いと熱気で既に酔いかけた状態で案内された席に座る。

 注文をサクッと済ませた僕達にランディが話し始めた。


「いつも通り報酬は2割パーティ資金、他は等分で良いよね」


「えっ!?」


 思わず声を上げてしまう。

 パーティにお金の問題は付きものである。

 実際、パーティの脱退や解散原因では統計以来ずっと第1位をキープしている。(探索者ギルド調べ)(因みに第2位が方向性の違い、第3位が男女関係)

 通常のパーティならば等分が1番丸いだろう。しかし、僕は新人で今回の依頼では足しか引っ張ってない。はたして10年は遊んでいけるようなお金を貰っていいのだろうか。


「パーティのルールだから貰って欲しいな。後々エドと揉めたくないし」


「そうよ、貰えるもんは貰っておきなさい」


「俺たちは納得してるから」


「同意、貰え」


 葛藤が分かりやすく表に出ていたのか、皆んなが声を掛ける。


「分かりました!いずれ等分に見合うだけの活躍が出来る様に頑張ります!」


「頑張ってね」


「期待してるわよ」


「おう!」


「がんば」






 注文した料理とお酒が運ばれてきた。

 全員が酒の入ったジャッキを持つ。

 僕のものは探索者にしては弱めの酒だ。

 リーダーのランディが声を上げて乾杯の音頭を取る。


「依頼達成とエドワード・クレイの悪魔の聖騎士パラディンオブフィーンド加入を祝って〜、乾杯!」


『乾杯!』


 声高らかにそれぞれのジョッキを突き出した。






 それなりに食事が進んだ頃、ふとカイルが口にする。


「そういえば何でエドを悪魔の聖騎士(ウチのパーティ)に入れたか知りたがってたよな?」


 あっ、完全に忘れてた。

 そういえばダンジョン内で言ってたな。

 疲れて忘れてた。


「まあ、そうですね。僕は新人ですし」


「まあまあ、エドは立派な悪魔の聖騎士(ウチのパーティ)盗賊(シーフ)だ。もう新人とかって卑下しないように」


 ランディが諭す。

 僕が気にしている事を瞬時に見抜いてフォローしてくれる。ランディは顔だけじゃなくて心もイケメンだな。


「話が逸れたね、採用理由はね・・・」


「はい」


 ここに来て過去一緊張している気がする。


「正直に言うと早く魔物やモンスターぶっ飛ばしたかったからなんだよね」


 前言撤回。イケメンなのは顔だけだったわ。

 この人も大概血の気多いわ。


「そうね。初めはそんな理由だったわね」


「そうだったっけ?そん時眠たくて覚えてないや」


 いや、何良い話風に纏めちゃってるんですか。

 誰でも良かったって事ですよね。ひどい。

 せめて建前では良い感じの理由を付けて下さいよ。

 最初にエンリカが言ってたパーティがパーティって意味分かったわ。

 それにこの人達探索者の中でもかなり危険なのではないか。

 悪魔の聖騎士(このパーティ)抜けても良いですか?


「まあでも、今となってはエドで良かったよ」


「え?」


 またまた前言撤回。やっぱもう暫く悪魔の聖騎士パラディンオブフィーンドで頑張ってみようかな?


「これから面白そうだし」


 他の3人もうんうんと言った感じで頷く。


「改めてですけど、これからよろしくお願いします!頑張っていきます!」


 僕は店全体に聞こえるような大きな声で叫んでしまった。恥ずかしい。


「こちらからもよろしくね」


「よろしく」


「おう」


「よろ」


 4人も僕に応える。






 その後、日が昇る直前まで店で飲み食いしてパーティハウスに帰った。


 殆ど何もない自室に入ると初依頼の疲労が一気にのしかかってきてベッドに倒れ込む。

 そのままぐっすりと眠った。

 掌ドリル系主人公エドワード・クレイ


 一章完結です。これまでありがとうございました。

 これからもまだまだ投稿を頑張っていきます。

 よろしくお願い致します。

 今更ですが感想、ブックマーク、評価をして下さると投稿主の海万(うみよろず)が喜びます。

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