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『Hell side 6-3 男女ダンジョンだじょ』

『Hell side 6-3 男女ダンジョンだじょ』


舞台上でバックダンサーに囲まれる。


「ピアニ化」

虎太郎がグランドピアノを展開した。

蝶ネクタイにタンクトップブリーフ姿の虎太郎。


「バックダンサーさん達と一緒に踊りの練習しましょかね。8つの演奏会用エチュード 前奏曲 Op.40-1」


ジャジーでクラシカルなビートが舞台を支配する。


CT化している三弥栄を除く部隊のテンポが上がる。単純にスピードが増し増している。虎太郎によるバフ演奏。


バックダンサー達は次々に分解されて行く。

追加オーディションも無限。泡沫のように湧いては消える。構造支配意識に消費される精神。キリがない。


エチュードの最中、バフから取り残された三弥栄は、自身が今、この戦闘構造から離れていることに気づく。


そもそも、CT化してると、なにやらCTとして取り扱われるようで、何してもCTからは相手にされない。管轄外扱いされている。


舞台上の部隊のリズムから外れて、ゼロの後ろに回る。


腕を組んで口に手をあてながら、次々と「追加オーディション」を発動するゼロ。


三弥栄が本を接触させようと背後へと近づく。

振り返ったゼロが三弥栄の手首を掴む。ゼロは三弥栄をきちんと識別するようだ。ゼロが本を取る。「ぽふぅ」と音がする。本はゼロを読み取った。


「これが……The Book……」

ゼロは何かしらの事情を知っていそうに思わせぶりなセリフを言うが、自身が読み取られたことに気がついていない。先程虎太郎と龍美の適当な身の上話を展開でっち上げようとしたので、ちゃんと分かってないのかもしれない。


三弥栄が取り返そうと手を伸ばすが、ゼロに腕を上げられ届かない。「返せよ~」と必死だ。


ゼロが上げた手を背中に回し、体を盾にクルクルまわって三弥栄から本を離す。「やめろよー、返せよー」三弥栄は必死だ。

この三弥栄の行動が間となり、舞台のリズムは転回する。


「も~、そういうの良くないよ~」

バックダンサーの追加オーディションのペースが落ちた隙、ハリーがゼロの背後を取り、本を奪い返す。

男子にからかわれる男子を止める女子(女子無敵)の構図。


「そう、私が欲しいのは、あなたの女子力(無敵)」

プロデューサーAがよこせと望んでいたのはハリーの「魔法瓶」。ゼロの構造支配はハリーの意思、「女子力」の解放によって崩れていく。奪わなければならない「アイテム」。


同じく、プロデューサーJの望むナイスガイの「黒帯」。「男児最強」の拳はゼロの構造支配を崩す。


「あなた達がいては、私(構造支配)が成り立たない」

構造支配意識は保守のためにダンジョンに発生してアイテムを奪おうと機能している。


ナイスガイとハリーの「男女」はプロデューサーJ・プロデューサーAの「男女」とは違う。構造されない。支配されない。自立して、互いに惹かれ合う「男女」。女子無敵を成す為の男児最強であり、男児最強であれる為の女子無敵。


男女二つの均等均衡が、ドクターTが植え付けるコンプレックスから生成される「恋愛市場主義」を覆す。


ただ、ナイスガイとハリーは昨日今日会ったばっかなので、特にそう言う感情は芽生えていないし、今後もそうならなければならないわけでもなく、お互いタイプではない。


ちゃんと自立した「男女」である。

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