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『Hell side 5-2 黄金期』

『Hell side 5-2 黄金期』


虎太郎が目を覚まして身体を伸ばす。目覚めが良いようだ。自動演奏結界は虎太郎自身もゆっくりと休息させる。


部隊メンバーは既に出発の準備を整えていたが、寝ていた虎太郎は戦略決定(洞窟探索)の事情を知らない。


龍美が概要を伝え、虎太郎にも異議はない。結界の効果が消え、CT出現は抑えられない。出発に向けて素早く動く。


虎太郎が寝てる間、部隊は出来るだけ多くの物資を1棟のプレハブに移動させていた。


作業にあたって、三弥栄が久慈に移動の理由を聞くと、ナイスガイが洞窟までプレハブ1棟を持って行くそうだ。


ナイスガイの黒帯の能力について、「もんのすごい怪力」と三弥栄は理解していたが、黒帯はそんな単純な能力ではなく、「純粋」な能力であった。


――黒帯について


ナイスガイが小学生の時、少年漫画誌が最高発行部数を達成する、「黄金期」があった。ナイスガイの「黒帯」は黄金期の影響を強く受けている。いや、強くには語弊がある。その影響で「出来ている」。


かつて、その少年漫画誌に掲載された、神話クラスの作品群。その影響を文字に起こすのは困難(著作権)だが、示せるだけのリスペクトを込めて、ナイスガイを通し、それを匂わせて示す。


ナイスガイがその影響によって「出来る」と思い込んだら試練の道無しでそれが「出来てしまう」。


ハリーの女子無敵と真逆、「男児最強」の境地。


ナイスガイは強敵に対し、出来るだけギリギリで勝利する。強さを調整している。決して舐めプではない。どんな敵でも全力で死にかけながらギリギリで勝つことが、己の全力なのである。はなっから、重傷死にかけ込み込みの戦闘プラン。稀に調整を見誤り、事故死に近い状況が起こるため、なるべくH2Bと連携する必要がある。


――それが「黒帯」の能力


ナイスガイが「奥義、三号生筆頭!!」と叫ぶ。ナイスガイが15~18メートルくらいになった。


そう、あの神話に登場する、「三号生筆頭がデカく見えて初登場する場面の原理(表現)」をナイスガイは使った。


漫画で出来ていたのだから、「出来る」のである。


ナイスガイは純粋。作品の読解力(解像度)は低めだが、特定キャラへの愛(偏向)が強い。


巨大化したナイスガイが、物資を詰め込んだプレハブ1棟を担いで洞窟へと向かう。

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