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『Hell side 4-2 変態』

『Hell side 4-2 変態』


熊問のトレードマーク、赤い半切れのTシャツにエンコードされた文字は「三弥栄文楽」とある。名が銘打ってある。名前が書いてあるのと、挙動。周囲はこの熊問を「三弥栄」と認識している。


「三弥栄さんだよね?」

龍美が確認をする。


「はい、三弥栄です。手足を見ました。察しはついています。悪い熊問ではありません。どなたか鏡をお持ちでしょうか?」


ハリーがカバンから手鏡を出して三弥栄(熊問)の前にしゃがみこんだ。


三弥栄(熊問)に鏡を向けて聞く「撫でてもいい?」


「どうぞ」三弥栄は要望に答える。


「ああ、ああー、ああー、そうなるのかー、そういうことかー」ハリーに頭をわしゃわしゃされながら、三弥栄は数分前を振り返る………。


――― 1分~2分前 ―――


お互いの再開を喜ぶ、三弥栄、龍美、ハリー。

それを見守る、ナイスガイとH2B。

少し離れて別方向を向いて久慈と虎太郎が話している。


ハリーと三弥栄が改めて部隊へ自己紹介を行い、話題はお互いの「アイテム」に。

三弥栄とハリーがお互いのアイテムを見せっこする。


「あ、なんか凄く可愛くなっている」

三弥栄がハリーの魔法瓶を見て言う。


「そうなんです。シルバーで味気なかったので至急デコりました。お花、可愛いでしょ」


「凄い素敵です。やっぱモデルさんってセンスが高いんですね」三弥栄は綺麗に彩られた花柄の魔法瓶を見て普通に驚く。確かに最初に見たなんの飾りもないシルバーステンレス魔法瓶より全然良い。


「三弥栄さんのアイテムは本なんですよね」


「そう、これ。The Bookって書いてあるから、本だと思うんだけど、ページが開かないのよね」


そうしてそこに居る皆が本を見ていると、

「ティロリ・ティロリ」

本が音を鳴らす。


「あ、何かが揚がった?」

ナイスガイが音に反応。


「今、この本が何かしら揚がったって音出した」

ナイスガイが音に過剰に反応する。


三弥栄が本の1ページ目を開いて一言、「熊問(小)」そう言った。


三弥栄は音がして急に本が開けたと思ったら、熊問(小)の絵が描かれており、「熊問(小)」と文字で書いてあったので、そのまま読んだ。


――― 現在 ―――


そして、今がある。

本を開いて固有名詞を読み上げたら、そいつ(熊問)に成っている。


The Bookは、対象をコピーして変態メタモルフォーゼする能力である。


「本の能力だな」

久慈が認める。


「これ、伸び代しかない。将来性やばくないですか?」

虎太郎が伸び代を認める。


危険のない、安全に触れ合える熊問(小)にハリーがはしゃぐ。

「かわいいー!!」

三弥栄(熊問)を抱き上げてハグ。


「悪くない。悪くない能力だ」

三弥栄は自分自身の能力の“可能性“に震える。

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