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『Hell side 3-4 会議中』

『Hell side 3-4 会議中』


死後の世界。今後はOS(Other Side)と呼ぶ。

駅直結の商業施設「メリア」8階の会議室ではイベント出店の会議が行われている。


カリスマモデル「ハリー 堀田ハリー ホッタ

父方をイギリスとするハーフ。19歳。大学生。


恵まれた高身長と手足の長さによる等身の美しさに加え、整った顔にグリーンの瞳と長い黒髪が血の二面性をバランスして気品を漂わせる。


彼女は、日本のティーン向けファッション雑誌「ハニハニ」の専属モデルとして絶大な指示を得ている。


雑誌が期間限定でメリアにコラボ出店する新規ブランド

「レイトス バン チッキ」

1週間後に控えたこのイベント打ち合わせにハリーは出席していた。


当日のイベントの流れ、トークショーの開催や購入者との撮影会などの内容が説明される。


ハリーが目を前に向けると、机の上に「足」。

さらに上目に視線をずらすと、薄らぼやけて「男(三弥栄)」が立ってこちらを見下していた。


「んひっ」ハリーから小さく声が出る。

会議参加者がハリーに視線を向ける。


「私、施設管理部の三弥栄と申します。14時に死節管理部までお越しください。地下4階の高電受電設備室の隣の部屋です。よろしくお願い致します」


そう言って消えて行く男(三弥栄)を見てハリーは得体の知れない状況に恐怖して、かなりのスクリームを発した。

会議出席者が「ビクッ」とする。


ハリーは三弥栄を幽霊だと思っている。

「おばおばば、お、お、オバケ出ました。出ましたおばけ」ハリーが取り乱す。


ザワつく会議室。

会議に参加していた智川が「ハリーちゃん、落ち着いて。何が出たって?」


智川がその場に居る。

智川に三弥栄は見えていないが、何が起きたのか(死節者の選定)を察した。「人選がめんどくさい」彼女の感想である。


智川 龍美(27歳)はメリア事業部に所属する。今回のイベント販促も彼女が担当である。


久慈がセキュリティセンターの所長兼、ゼロケイ第一部隊長であるのと同じく、彼女もまた、ゼロケイに所属して死節を管理してゼロ界を出入しているのである。


龍美はハリーがモデルを始めた当初からこう言った企画で顔を合わせており、「ハリーちゃん」「りゅうみぃ」と呼び合う、姉妹のような仲であった。


「まさか、ハリーちゃんが死節者とは、アイテムは何が出来てんのかしら」龍美は戸惑い驚きながらも、期待する。が、そもそも、死節者に誘うべきか迷っている。


地獄へ道連れまで4時間。そう、三弥栄の時もだが、アイテム発生から4時間を限度とする。これは単純に、魂の先走りが形成したアイテムは、6時間以内に消えるからである。なので、4時間以内に地獄へ道連れへ放り込む必要がある。


それまでに死節者となるかを本人に選択させなくてはならない。


「りゅ、りゅうみぃ、おばけ、おばけ出た、りゅうみぃ」

「施設管理部に来いっていわれたと、ハリーちゃんは言う」

「施設管理部に来いっていわれた……っ!!なんでわかるの?!」


会議は内容の共有が終わっていた事もあり、ハリーの絶叫で終了となった。


「ハリーちゃん、この後大学の講義?今日、時間ある?」

「これから?うん、講義だけど…さっきのアレよね、怖いから知ってるなら説明して欲しい」


龍美はセキュリティセンターへ内線を飛ばす。

「兄さん、死節者が選定された。うん、14時。ポータル使いたい。うん。今から行くね」そう言って内線を切った。


「じゃ、ちょっと見に行こうか」

龍美がハリーを導く。

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