第4話 装備を揃えよう
ブックマークしていただきありがとうございます。
なかなか仕事が忙しく更新出来ておりませんでした。
可能な限り最低でも週一で更新出来るように頑張ります。
「さて、そろそろ異世界へ送ろうと思うが、先にここで装備を整えた方が良さそうじゃの。送る先は安全な所を選んではおるが、何があるか分からんからのぉ。ここなら儂の思う通りに融通が効くから、今回使用するポイントはサービスするぞ。」
ラッキー、さっそく貰ったアイテムを使う時がきた。
俺は左腕に着けたブレスレットを見ながら「オープン」と唱える。
すると空中にPCサイズのメニュー画面が現れた。
「そうじゃ。伝えそびれておったが、そのメニュー画面はお主以外には見えないのじゃ。ただ、操作をしているお主の手の動きは見えてしまうからの。見えてない者からは変に見えてしまうじゃろうて。気を付けるのじゃよ。」
きっと滑稽な様子に見えてしまう事だろう。
気を付けないとな。
ただ、隠れて居る時に明かりが漏れることが無いのは良さそうだな。と、思いながらメニュー画面を見る。
画面には装備と書いてある枠があり、指で触れてみると更に小火器や火砲など、細かく選択肢が増えた。
まるで電子版のカタログギフトを見ている気分に浸りながら、被服と書いてある枠を押してみる。
すると見覚えのある迷彩服や半長靴、内衣があったので、それぞれを2着づつ選択し、決定ボタンを押す。
すると目の前にポワッと光の玉が現れたかと思うと畳まれた服が現れた。
「こんな感じで出てくるんだ。」
一応、今は雷に打たれる時に着ていた迷彩服だったので出した物は着替えとして収納にしまう。
ちなみに、この収納スキルは本当に便利だ。
頭の中で物をしまうイメージを思い浮かべながら空間に手を伸ばすと裂け目が現れるので入れるだけ。
取り出す時は出したい物をイメージしながら裂け目に手を入れて掴むだけ。
青い猫型ロボットもこんな感じで道具を出してるのかな?
使い始めの俺が便利と思うのだから、ポケットを無くした猫型ロボットが焦る気持ちもよく分かる。
「次は小火器か…」
小火器の枠を押してみる。
これも拳銃や小銃などのメニューに分かれた。
最初は拳銃から見てみる。
使い慣れた9mm拳銃【SIG SAUER P220】や最近新たに後継採用された9mm拳銃SFP9【H&K SFP9 M】や退役して今では展示品扱いの11.4mm拳銃【M1911A1】等も載っている。
使い慣れたSIG SAUER P220をと思ったが、魔物に9mm弾で大丈夫なのか?
ストッピングパワーに優れたM1911の方が良いかもしれない。
ただ、日本人標準体系の俺には反動が大きくて扱い難いかも? それが原因で自衛隊でも早期に退役したんだし。
と、悩んでいたがサービスしてくれると言うし両方揃えよう。
なので9mm拳銃は装弾数が15発と多いSFP9を、予備としてM1911を一丁づつ選択した。
腰のホルスターにはSFP9を入れ、M1911は収納へ。M1911は向こうに着いてから射撃訓練をしよう。
そして小銃は89式小銃と20式小銃で悩んだが、やはり新しい方が何かと使いやすいはずと20式小銃を選択し、1×-4×倍率スコープを取り付けた。
他にも細々とした装備類を用意し、準備は完了だ。
「これで大丈夫そうかの?」
「はい!これで大丈夫だと思います。」
「じゃあ、そろそろお別れの時間かの。儂から言えるのはお主の生きたいように生き、可能なら人種の助けをしてもらえると嬉しいのぉ。一応、そのブレスレットは神器じゃから、祈りを捧げると儂から神託を託すことも出来るからの。困ったら連絡してくるとよい。」
孫と別れるおじいちゃんみたいな様子で神様は笑顔を向けてきた。
「何から何までありがとうございました!」
「うむ、では達者でな。」
そう神様が言うと、俺の体が光に包まれ、視界が暗転した。
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「ふむ、行ったのぉ。」
「創造神様、彼の者には随分と肩入れなさっておりましたね。」
今までサトウと神様しか居なかった空間に光の玉が現れると同時に女性が現れた。
「おぉ、お主見ておったのか。うむ、彼を送った世界は今、滅びの道を進んでおる。儂は創造神と呼ばれてはおるが、そう簡単に世界へ干渉する事は神界のルールに反するからの。彼に希望を託したのじゃ。」
創造神はそう言うと、サトウが消えていった虚空を見つめる。
「あら、創造神様がそこまで言うならば、彼の者は変革者の才がありそうですか?」
フフフと女性が微笑みながら楽しそうに話す。
「まだ、分からんのぉ。儂は静かな水面に小石を落としたに過ぎん。が、儂は彼が大きな渦を巻き起こしてくれると信じておる。」
「では、見届けましょう。彼の者があの世界にとって変革をもたらす者になるのかどうか。」
そう言うと創造神と女性はスッと消えていった。
異世界行くまでかなり掛かってしまいました。
次回から異世界編スタートです。
主人公が使用するポイントですが、あまりストーリー上、重要では無いので何が何ポイントという表記は辞めました。今回、そこで悩んで更新に時間が掛かってしまいましたので本末転倒だなと。
今後、何ポイント使ったという表記もするかも知れませんがあまり重要では無いので流してください。
筆者はPS2のSIREN2で9mm拳銃や64式7.62mm小銃や89式5.56mm小銃、ミニミ機関銃で敵を倒してた思い出があります。自衛隊の銃器はゲームでもあまり登場しませんので書いてて久しぶりにSIREN2をプレイしたくなりました。
※銃器はM1911A1のA1の表記やSFP9 MのMなど一部簡略化させていただいております。
ご了承下さい。またSFP9や20式小銃はまだ採用から経っていない為、ネット上の資料を参照していますが、間違っている点が出てくるかもしれませんが、気付き次第訂正します。
※4/28追記 一部セリフの変更をしました。