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【習作】夢の中で揺れていた風

楽しい夢を見た

どんな夢だったか忘れてしまった

ひとつだけ覚えているのは

とても懐かしい人達に囲まれて

自分が笑っていたということ

それだけだ

そしてその人たちが誰だったのかが

どうしても思い出せない

まるで前世の記憶ででもあるように

その人達の顔は

青い湖面の波紋の上にあるように

ゆらゆら揺れて形を結ばない

その水の揺れ方が

薫るような風を作り出して吹く

その風の揺れ方がとても懐かしいのだ

とても親しかった友達がそこにいたと思えた

私は自分の創作物のようなその子に

嘘のない微笑みをしてみせて

人類が生まれた時から変わらない風の中で

確かな命とともに

生まれてきてよかった

私は生まれてきてよかったのだと

けっして言葉に出すことはなく

ただしみじみと

感じていたのだった



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― 新着の感想 ―
[気になる点]  他のものが、習作ではなかったという点。 [一言]  別の場所で読んだら、これこそ純文学だと思っただろうに。  残念でなりません。
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