【抒情詩】ヤン坊とマー坊はどこへ消えたのか
お天気お姉さんを見るたび思い出す
ヤン坊とマー坊はどこへ行ったのだろうか
日本人の原風景ともいえる
赤とんぼを追いかけていた
あのヤン坊とマー坊は今何をしているのだろうか
大人になって
髭もビッシリ生え揃って
どこかで暮らしているのだろうか
何をして働いているのだろう
あまり人に言えない仕事だったりするのだろうか
ギャンブルに手を染めてはいないだろうか
私が心配したってどうにもならないけれど
ああ
今ならヤン坊とマー坊の見分けもつくのだろうか
着ている服にそれぞれYとMが入っていなくても
顔を見ただけで見分けがつくようになっているだろうか
ヤン坊は肥満体型に
マー坊は高身長に
育っている気がする
何の根拠もなく
私の願望だけれど
風の噂に聞かなくても
今はインターネットで消息が追える
ヤンマーミュージアムで働いているらしい
今でもまだこどもだという
しかしなんということだ
これはヤン坊マー坊などではない!
ニセモノだ!
顔が変わってしまっている!
あの子たちに比べてなんだか元気もない!
はつらつとしていない!
ああ日本よ
おまえは原風景を忘れたか
元気もはつらつもなくし
小ぢんまりとしたいい子になってしまったのか
赤とんぼを追いかけるのが似合わない
いかにも屋外でスイッチをしていそうなこどもになってしまったのか
じつをいうと
どーでもいーけど