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毒の壺
彼のギャグはいつも私の笑いの壺に入る。
お返しに、私は彼の毒の壺を押そうとするのだが……
「ねぇ、彼」
「ん? なんだ、どうしたんだ、彼女?」
「エイッ!(ぶすっ)」
「なんだよ? 急に肛門に指なんか突き刺して?」
「……怒んないの?」
「いいよ、気持ちいいから。それより何のつもりだ?」
「あんたを怒らせようと思って──」
「毒の壺を押そうとしたのかい?」
「うん。出してよ、毒、毒、ドク」
「それより聞け。だ〜るまさんが……」
「たたたっ……(近づく)」
「コロンだ!」