【ホリラー】500文字失敗! 葦の河原に立つ人影
河原の
葦の立ち並ぶその中に
人影──!
僕は恐る恐る近づいてみました。
おじさんだ……
こちらに背中をむけて
よくいる鷺みたいに立ってる。
川には靄が立ち込めて
いかにもこの世とあの世の中間地点
って感じー!
僕はそのひとの背中に近づくと
声をかけてみました
せっかくだから
「もしもし」
「あなたは」
「幽霊さんですか?」
そのひとは振り向き、
迷惑そうに言いました
「そうですけど?」
やっぱりだったー!
幽霊だったー!
でも会話できるんなら怖くはない
僕は勇気を出して
さらに聞きました
「こんなところで何をされてるんですか?」
幽霊さんは答えました
「知るかよ。じゃ、おまえはおまえがなんてこの世に存在してるのか、答えられるのかよ?」
確かに──
仰る通りだと思いました。
僕は今、おちゃけに酔っていて──
いわゆる前後不覚
自分が何を書いてるのかさえもわからない。
人間は
なぜ
存在するのか──
幽霊は
なぜ
葦の河原に立っているのか──
わかりませんよね
そりゃわからん!
とりあえず僕はブラックニッカのハイボールをごきゅりと飲むと
おつまみの貝ひもをだらんと口に入れて
そして歩き出すのです
見事な千鳥足で
葦の河原を
幽霊みたいに
フラフラと
酔っ払いの僕が
歩いていきました
10/30
久々に書いた覚えがないの見つけた……酔っ払ってたけどちゃんと500文字ぴったり! 書いた覚えないのに!