【500文字小説企画失敗作】 ミスギ草
「フッ……。ただの女子高生のおまえに何が出来る」
そういって、私は野島のことを、舐めきった視線で見下ろした。
確かに私は教師として、彼女から恨まれる立場にある。彼女が酷いいじめを受けていることを知っていながらないものと扱い、悪童たちが彼女の家族を焼き殺すのを黙って見ていた。
野島は私に殺意を向け、手にしたカッターナイフを今にも振るおうとしている。
わかってほしいものだ。私は教師として、何事もなく、平穏に仕事がしていたいのだ。いじめなどなかったのだ。
家族を失って言葉も失った野島は、いじめに関わった生徒たちを皆殺しにした。最後がこの私というわけだ。
しかし、映画や漫画のようにそううまくいくものか。
身長187cm、体重78kgの男性であるこの私を──しかも柔道三段のこの私を、ただの女子高生がカッターナイフごときで簡単に殺せるものか。
サクッ
あっ……。
なぜだ。なぜ、かわせなかった? 私のみぞおちにカッターナイフの刃が深々と──
バシュッ
うっ……。
ボウガンだ。野島の放ったボウガンの矢が、私の左目に、見事に命中──
ゴロゴロゴゴー
わあっ
除雪車だ。あんなゆっくりとしたものに私は轢かれて──
そうか……。これはしいなここみの小説だったか……。
赤い雪になって撒き散らされながら、作者はゴア描写のある映画の観すぎだと、私は思っ
どうしても51文字削れなかった




