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【菊池祭り】 菊池は続くよどこまでも
とまらない菊池
とめどない菊池
どこまでいけば止まるのか
どこまで考えれば頭の中から出ていってくれるのか
コロンさんだ
コロンさんが
コロンさんがコロンだ
コロンコロンと
どこまでも転がっていくので
あとを追いかけてみたら
そこに地獄の穴が口を開いていた
菊池地獄だ
別府温泉のように
わたしはそこへ入り込んだ
なんて菊池だ
もとい
なんて気持ちだ
じゅるじゅると硫黄の香りがわたしを菊池に蝕んでいく
こんな別人に生まれ変わったような気持ちになれるなら
わたしはもう、しいなここみじゃなくてもいい
わたしは菊池になって
空の彼方へと飛んでいこう
飛んでいってもいつかは戻ってこれる
そう、信じて
わたしは飛ぶのだ
菊池の空を
コロンコロンと転がされながら
あぁ
きくちいい
じゃなくて
きもちいい