【ステキナチカラ】ショウタは
私には珍しく、連載作品の書き直しをしました。
削除するのはもったいないのでこちらで供養しますm(_ _)m
おそるおそる、ショウタは指先で、アリンコ・スライムの肉をつついてみた。
とろ〜りとした肉片が、指の先についた。ウンコのようだった。というよりも、ウンコそのものだった。
しかし匂いを嗅ぐとウンコではない。フルーティーな甘みに微かな酸味が混ざった、食べられるものの匂いだ。
ショウタはぺろりと、それを舐めた。
「うげえっ……!」
サキが三歩引いた。
「う……、ウンコ食べた!」
「ウンコじゃない」
ショウタが感想を漏らす。
「柿みたいな味だ」
そして食欲に火がついたように、手のひらで掬ってガツガツと食べはじめた。
「よ……、よくそんなものが食べられるわね」
サキが軽蔑のまなざしで見ている。
「サキも食べてみろよ」
「よ……、呼び捨てにしないで!」
「いいからほら。匂いを嗅いでみ?」
「ご……、ごめんこうむるわ!」
「何も食べなきゃ飢え死にしちまう」
ショウタはサキの鼻先に、強引にアリンコ・スライムの肉を差し出した。
「うまそうな匂いでしょ?」
よく考えたらウンコ食べそうなのはサキちゃんのほうなので、完成版では彼女に食べてもらいました