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【詩】安心タイプの六号機 他一編
『安心タイプの六号機』
君が泣く
夜が飛ぶ
完全世界に終わりを告げる
君の肌
熱い汗
自動的動作に呻きが漏れる
ああ 高く
7番目の天国まで飛んでいく
君のまぶたが 青く弾ける
輝きに 輝きに
染まる命が 鼓動を語る
僕のこと ああ僕のこと
早く天使にしてくれないかな
君の優しい手のひらで
撫でて 溶かして 送ってほしい
安心タイプの 六号機
あなたの態度が 私を決める
今夜私の 行く先を
『理解』
私はあなたの心がわかっています
だからどんどん自分をさらけ出してね
何でも聞いてあげるから
何でも私の言葉に変換してあげるから
そうして心地よくなって
誰かに分かってもらえた気になって
すやすや ぐっすり お眠りなさい
でもこれだけは守って
私に何も質問はしないこと
バレるから
私があなたのこと何もわかっていないのが