表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原付徘徊おじ☆彡  作者: 仲良しおじさん
原付徘徊の章
8/46

原付あるある小話 ~雪国事情~

2022年2月



 僕は生まれも育ちも関東圏なのですが、2018年に新潟県に越してきました(今年で5年目?)。

 住んでるのは県の中でも平地のあたりなのでニュースで取り上げられるような豪雪はないのですが、1~2月は結構積もります。

 特に去年(2021年)は腰丈まで積もる大惨事を経験しました。


 皆さん想像に容易いかと思いますが、実は雪国と原付って相性最悪ですよ!




【原付にもスタッドレスタイヤがある!】


 原付にもあるんですね、雪用タイヤ。

 お世話になっているバイク屋さんを初めて訪問したときに教えられて衝撃を受けました。

 新潟に来るまでまったく知りませんでした。

 関東圏の家族もみんな驚いてました。


 こちらの方は大体12~3月の冬季にノーマルタイヤから履き替えるそうです。

 まあでも冬場に原付動かそうって人はまずあまりいないらしいんですけどね。


 雪用タイヤ、どんなもんかと顔を近づけて眺めてみると、彫が深くてゴツい印象です。

 乗ったときの感触もゴリゴリしてて、カーブを曲がる時にハンドルが固く感じます。

 年にタイヤ交換の機会が2度来るわけですけど、交換直後はタイヤの感触に慣れなくてかなり怖い。

 ソロソロ運転になってしまう。


 それが嫌&モノグサなため、僕今年タイヤ交換しなかったですね……。

 あれ? ずっと雪タイヤ履いてましたね、年中。

(※機能性が失われるのでマネしてはいけません!)




【雪ほんとやめろマジで】


 原付というかスクーターの構造なんですけど、

 お尻を置くシートがあって、その下に足を置くフラットな床面があるんですよね。

 それが大体地面から高さ20センチくらいです。

 この高さまで雪が積もると、物理的にこの床面に擦ってタイヤが接地しなくなるという支障が起こります。


 つまり原付の稼働可能な積雪量は20センチです。


 雪国では主要道路は除雪車が掃除してくれたり消雪パイプ(後述)が敷かれてたりして、街中なら意外に原付でもなんとかなることはなる。

 だけどひとたび除雪域を出れば手も足も出ない。

 そんな感じです。


 まあでもたとえ除雪域だとしても所々に雪の塊は転がってますし、それは二輪車にとってみれば脅威なんですけどね。

 雪ってふんわり柔らかで踏みながら進めそうって気がするじゃないですか?

 そんなことないんですよ。

 踏み固められた雪って氷やシャーベットに近い感触になるので、普通にハンドル取られますよ。



 あと吹雪いてる時に走ると正面から吹き付ける雪がヘルメットのバイザーに積もるんですよね。

 目先10センチのところに物理的に白い壁が張られますから、何も見えませんよ。

 手動ワイパー(笑)で必死に払っても焼け石に水です。


 というかバイザーに限らず僕の全身に積もるわけですよ雪が。


 雪の日に原付乗るのはかなり頭おかしい行為だとしみじみ思います。

 他のドライバーさんたちの邪魔にもなります(本当にごめんなさい)。

 皆さんはぜひ公共交通機関を使いましょう!




【地下水シャワー】


 消雪パイプというワードを上述しましたが、これについてざっくり説明しますね。

 雪国の道路には表層に埋め込まれる形でパイプが延々と敷設されてます。

 パイプの中に流れてるのは地下水。

 雪が積もるとこのパイプからミニミニ噴水みたいにしてチョロチョロと水が噴き出します。

 噴水口はパイプに沿って1メートルずつ等間隔に並んでいて、道路全域に水を流し続けることで雪を溶かしたり柔らかくしてくれるんですね。


 こういう工夫があるということも新潟に越してきて初めて知りました!

 関東の友達はみんな驚いてました。


 それで、このお助けミニミニ噴水なんですが、高さはせいぜい10センチくらいです。

 でもときどき、何がどう間違ったのか、1メートル近くまで噴き上がってるガチ噴水があるんです。

 たぶん噴水口が壊れたか詰まったかしてるんでしょうけど。


 原付だとこれもう、黙って浴びるしかないですよ。

 道路のど真ん中で避けようもないし。

 地下水シャワー。




【路面凍結は死ねる】


 僕個人としては雪よりもヤバイのが凍結だと思ってます。


 雪ってなんだかんだでゴリ押しが通用する場面もあるっちゃあるんですよ。

 見た目で積もってる場所は回避できるし、最悪タイヤがはまっても原付は手押しで動かせますから、脱出自体は不可能でもない。


 でも路面凍結はどうしようもない。

 凍ってるんだからどうしようもないじゃないですか?



 話変わりますけど、僕は原付をかなり普通じゃない使い方するタイプの人間です。

 10日間で2千キロ以上走ったり(北海道一周)するタイプです。

 人生トータルで僕ほど原付走らせてる人なかなかいないんじゃないかなって自負しています。


 そんな僕ですけど、これまで一度も転倒したことなかったんですよ。

 超安全運転の優良ドライバー。

 それがひそかな誇りでした。


 それが新潟に越してきて初めての冬に、ついにやってしまいました。

 路面凍結での転倒です。


 ついさっき「僕ほどの人はなかなかいない~」みたいなこと豪語しましたけど、加えて僕の無知&アホっぷりもなかなかでしてね。。


「なんか凍ってる感じするけど、よくわかんないし!」

「今まで凍結とか経験したことないからこれがそうなのかわかんないし! 行けるし!」


 と言って走り出して転んでしまいました。

 時速20キロくらいしか出してなかったんですけど、急にハンドルが左右にブレだして操作利かなくなって、ブレーキしたら倒れました。

 そのままツルツル~っと滑って対向車線はみ出しました……。

 車来てたら死んでたと思います。


 幸い大した怪我もなく、原付のサイドミラーが割れるくらいで済んでくれました。

 もう本当に怖くて……(涙)。



 そんなトラウマが未だ癒えない今年の冬、性懲りもなく凍結した道を走ってたらスリップしました。

 転倒こそしなかったんですが、

 交差点の真ん中で何かの段差に乗った拍子に舵が利かなくなって、横滑りしたまま進んで最終的に進行方向の180度逆向きになって停止しました。

 車来てたら死んでたと思います。




~Happy End~



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ