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原付徘徊おじ☆彡  作者: 仲良しおじさん
原付徘徊の章
6/46

粟ヶ岳ソロキャンプ

2021年5月



 田植えシーズンですね……。

 僕が一年で最もテンション上がる時期のひとつがこのシーズンです。



挿絵(By みてみん)


 ということで、キャンプに行きました!

 もちろんソロです!



 キャンプ歴4年(去年は一切活動してないけど)になり、火起こし込みの宿泊キャンプは今回で4,5回目くらいになります。

 新潟県加茂(かも)市の奥地に粟ヶ岳(あわがたけ)という山があり、その麓がキャンプ地になっています。

 5月に一回行って、それが楽しすぎて2週間くらい空けてからもう一回行ってきました。

 今回はその2回分の内容をまとめて記しておきます。




【今回から加入の新グッズ】


・着火剤(板状)

 麩菓子(ふがし)(?)みたいな色合いと形をした細長い板状の着火剤です。

 ホームセンターで見つけました。

 安い!

 一袋100~200円くらいで20枚くらい入っている。

 ジェルタイプの着火剤がイマイチ使いづらかったので買ってみたんですが、正解でした。

 ライターの火を当てたら簡単に勢いよく燃え上がります!

 一発で火起こし成功するし、コスパもよい。


・火吹き棒

 100均で見つけました。

 金属の細長い筒で、スライドして伸ばすと30センチくらいの長さになる。

 忍者がやる水遁の術みたいな感じで、燻ってる炭を吹いてやると追加燃料への火移しがかなりスムーズ。

 手に持ってると長パイプみたいで気分は天狗に。


・LEDランタン

 前使ってた中古の年代物がクソほどの役にも立たなかったので(かさばる×電池すぐ切れる)新しいのを探していました。

 ホームセンターで700円台のものを見つけました。

 サイズは500ミリリットル缶ジュースくらいで、白色光がめちゃくちゃ明るい!

 これはよい!


 ※後日100均のダイソーで同じ型のランタン見つけました。100円でした。嘘でしょ?

  中身別物だと思います(思いたい)。


・薪

 今まで現地で枝を拾って焚火してましたが、今回初めてキャンプ用に売られている薪を買ってみました。

 500円で小さめ段ボールにパンパンに入ってました。

 恐れていたほど高価じゃなかったです。




【現地入り】


 粟ヶ岳キャンプ場。

 近くに管理棟ビジターセンターがあり管理人もいるけど、ほぼ無人キャンプ場のような感じ。

 日が暮れる前(16時とか)に到着し、テントを立てた後に周囲の散策と枝拾いをしました。


 その後は一旦テントを離れて原付に乗り、近くの集落へ夕飯の買い出し+田んぼの夜景を見に繰り出しました。

 去年探検してたどり着いた山古志(やまこし)の棚田(キャンプ地の隣の隣の隣にある長岡市)にどうしてもまた行きたくて、行ってしまいました。

 往復5時間くらいかかりました(笑)。


 5月の中旬だったんですけど、ちょうどカゲロウの繁殖期だったんですか?

 白くて大きな羽虫が大量に飛び回ってるんですよ。田んぼ脇の山道にですね。

 原付で走ってるもんで、彼らのたむろしてる中を突っ切って行くことになるんですが、虫の雨を浴びてるみたいでした。

 結構でかいんですよ。一匹一匹が3センチくらいありましてね。

 体中にビッシリ付きました。

 拷問かよ。

 ひぃやああって、阿鼻叫喚でした。


 この時期の山古志には二度と行かないと誓いました。


 目的地の棚田に着いたのがちょうど日の沈むころで、ぼーっと風景を眺めました。

 下りの道もカゲロウ出るのかなって思って憂鬱でした。(※出ました)


 そんなこんなでキャンプ場に戻ってきたら22時とかになっていました。




【火起こし】


 今回は薪と新しいタイプの着火剤(麩菓子)を使ったんですが、めちゃくちゃ楽になりました。

 麩菓子剤スゲエ燃える。簡単に燃え上がる。

 次々と薪を置いていけば全然火が途切れない。



挿絵(By みてみん)


 薪の足しにと思って拾っておいた小枝たちも大いに役立ってくれました。

 ありがとう大自然のパワー。

 以下に詳細。


・ポッキー小枝

 ポッキーくらいの径の小枝。

 すぐ燃え尽きて灰になる。

 でも簡単に燃え上がるので一時的な明かり取りとして重宝する。


・フィンガー小枝

 人差し指くらいの径の小枝。

 ポッキー小枝より火持ちがよい。

 薪に火を移すための仲介役になってくれる。


・松ぼっくり

 ネットかどこかで見た情報で、よい着火剤になるらしい。とのことで集めたが、実際素晴らしい働きをする。

 簡単に火がついて、ポッキー小枝より火持ちがよろしい。

 松ぼっくりって秋のイメージがあったけど年中落ちてるものなのだろうか?



 今回にしてやっと焚火のコツを掴み始めました。

 なんか、火って段階が2つあるんですよ。

 枝にまとうようにバアっとオレンジ色の火が立ち昇ってる状態と、枝が炭化して赤くジンジン光ってる状態です。

 オレンジ発火モードは明るくて炎がユラユラ揺れて見てて楽しい。

 食べ物を炙ったりヤカンで湯を沸かすときは火鉢の中をこのモードにしておきます。

 炭化ジンジンモードは高温ながらも周囲を照らすような照度がなくて手元が暗い。

 ここにポッキー小枝や松ぼっくりを置いて火吹き棒で吹いてやると簡単に火を起こすことができます。


 この2つのモードを行き来させながら長く火を保つのがコツです!

 これまでは常にオレンジ発火モードを維持しなきゃ! って使命感に急かされてたんですが、それだとすぐに燃料が無くなってしまいますね。作業も忙しいし。

 必要な時だけ発火させるんでいいんですね。

 ということを学びました。



 火吹き棒が超楽しい!

 さっきも書いたけど、細長い金属棒を器用に扱う感じが玄人感パない! と得意げな気持ちになれる(気分は天狗)。

 ただ注意点があって、吹くのに夢中になってると息継ぎのときに思いっきり煙を吸って即酸欠状態になってしまいます。

 初めはどうして苦しくなるのはわからずに頑張って煙吸いまくっていました。



 あと、これはコツかはわからないんですが、ケチっちゃだめだなと思いました。

 着火剤にしろ薪にしろ、一回のキャンプで使い切るぞ精神で臨んだ方が雑念に囚われずに楽しめますね。

 飯を食べる時も、割りばしを使って炙るんですけど、これも消耗品のごとくバンバン火に投げ込んでいきました。

 割りばし勿体ないと思って使い回してると、野外だから衛生面で結構気を遣うんですよ。

 そういうところでチマチマ意識持っていくと楽しさ半減してしまう。

 割りばしも50膳で百円だしいいだろうと。


 今回でわかったんですが、一回のキャンプにかける予算の中では消耗グッズの占める割合って微々たるものでした。

 恐れずに使いまくってしまえ。




【メシ】


 近くの集落のスーパーで見切り品とかいろいろ買ってきて炙りました。

 カップ麺、ウインナー、さつま揚げなどなど。

 シシャモの唐揚げがやっぱり美味しかった。

 間違いないと思ったけどやっぱり間違ってなかった。


 6Pチーズは逆にイマイチでした。

 上手く炙れたら絶対美味しいと思うんだけど、その前に柔らかくなって落としそうになります。

 というか落としてしまいました。何度か。

 落ちたチーズはもったいないので(?)焚火にくべました。香ばしいよい匂いが漂いました。


 フランスパンもキャンプとかなり相性がいいです。

 買ったままの状態だと噛み付けはするんだけど嚙み切れない、みたいな固さなんですよ。

 くにゃりとした感じで。

 それが炙るとサクサクになって嚙み切りやすい。そしてウマい。

 炙るタイプのメシだとどうしてもツマミ系に偏ってしまって、味が濃いんですよね。

 だから舌の調整役として大活躍! でした。パンは焼くとうまい。




【思うこと……】


 今力を入れて書いてるのがゴブリンガール(2021年~なろうで連載中)で、そのプロットを色々考えようと思ってたんですよね。

 ネタ帳とペンも持って行って。

 キャンプしながら贅沢に一泊使ってネタ作り。至福じゃないですか。

 焚火の傍らで本読んだり、書き物したり、ってすごい格好よさそうじゃないですか。

 やっぱりそういうシチュエーションに憧れたんですよね。


 でも実際はまったく作業進みませんでした。


 なんか、火を見つめてると無心になってくるんですね。

 無我の境地。

 小難しいプロットとか今後の展開とか新キャラとか、そういうのなんにも浮かんでこないんですよ。

 頭も心も空っぽになっていく……。


 火って不思議ですね……。

 単に酒飲んでたからかもしらんけど。




【雨漏り】


 夜2時くらいから雨が降り始めたので、火遊びを終えてテントに引っ込みました。

 普通に天気予報でも深夜から雨と言ってたんですよね。

 でもスケジュール的な問題でこの日に強行したわけなんですけどね。


 テントの中でしっぽり系の音楽を聞きながらぼうっとしてたんですよ。

 速攻で眠ってしまいました。


 その後何度か短く起きるんですけど、なんか、雨漏りしてる(泣)んですよ。

 目地? テントの生地の継ぎ目辺りから。

 ポタポタと雫が垂れる感じではなく、テントの外面に雨粒が当たる時の衝撃で、内部に細かな粒子が散る感じですかね。

 それでテント内がほどよく湿っていきましてね……。


 オイオイと思いましたけど、ビショビショというほどでもなかったので、眠れました。

 眠れないほどの雨漏りではありませんでした。


 僕のテントが安ものなのか、早くも寿命を迎えつつあるということでしょうか。

 何回使ったくらいが買い替え時なんでしょうね。


 翌朝は晴れてくれたので、日当たりのよい場所にテントや寝袋を広げて干しました。

 すぐに乾いてくれて助かりました。

 でもずっと雨が続いていた場合、どうやって片付ければいいんだろう。

 そういえば今まで一日雨のときにテント張ったことないんですよね。



【終わりに】


 帰り支度してたら茂みからシカが躍り出てきました。

 奈良公園で見たシカとは違って、毛が白くて目元がアイシャドウしてるみたいな精悍な顔つきでした。

 ヤギっぽい感じ?

 あれはヤギだったのかな?


 ビビり倒してしまいました。

 でもヤギは僕にビビっていませんでした。

 フーン、みたいな。




~Happy End~



読んでくださった方に教えていただきました!

僕の目撃したシカはカモシカという種類だそうです!

情報ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] フランスパン! すごく気になりました! 絶対真似しようと思いました! [一言] 鹿……美味しそうですね!
[良い点] なんだろう、全てが懐かしいこの感じ。 昔を懐かしく思い出しました。 [一言] テントは安くてもいいんで、タープを用意しておくといいですよ。 雨の日はテントの上に屋根作る感じにしておくと、雨…
[良い点] めっちゃ楽しそうですね! 棚田大好き! 着火剤があると火起こし超簡単ですよね! チーズの焦げた匂い! いいですね! 続きも楽しみにしてます!
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