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原付徘徊おじ☆彡  作者: 仲良しおじさん
音楽鑑賞の章
31/46

椎名へきる ~元祖アイドル声優歌手~


 2023年6月



 今回は90年代にアニメオタクたちの心を撃ち抜きまくっていた女性声優&歌手の椎名へきるさんについて語ります!




【誰】


 たぶん90年代をアニメオタクとして過ごした方しか存在知らないと思います!

 声優として人気に火が付き、後に歌手としてもデビュー。

 整ったルックスも相まってその界隈でめっちゃ持て囃されていた人です。


 一番知名度のあるだろう出演作は『魔法騎士レイヤース(1994年)』という女児向けSFファンタジーのアニメです。

 その主人公役でした。


 今ではアイドル声優だとか、声優と歌手の2刀流なんてごく一般的になりましたけど、おそらくこの方がその先駆けだったのかなと思います。

 振り返ってみると旬の期間は決して長くはなかったけど、全盛期の爆発ぶりは伝説レベルだったんじゃないでしょうか。

 あくまでアニオタ界隈の中だけの話ですが。。


 今Wikiを読んでみたんですけど、どうやら声優歌手として初めて日本武道館ライブを開催したり、タモさんが司会のお茶の間音楽番組『ミュージックステーション』に出演したりと、なかなかの偉業をつくっていたようです!




【へきるとの思い出】


 実は僕、へきるさんの声当ててるアニメひとつも見たことないんです。

 この人のことまるで知らないんですよね。


 話すごく飛ぶんですが、僕は小学生でガンダムにハマって、中学~高校とアニメシリーズ見漁りました。

 同時に世間では携行音楽プレーヤーが流行ってて(MDとかiPodとか)、僕はガンダムのOPやED曲を入れて持ち歩いて聴いてました。

 その中のとある曲を歌っている人に『椎名恵』という方がいたんです。


 先述の椎名へきるさんとは別人なんですけど、僕勘違いしてしまって、

 ネットで「椎名・アニメ」とかって検索したらなんかすごい山ほどの情報が出てくるじゃないですか。


 めっちゃ有名人じゃん! やっぱすげえなガンダム!

 みたいな間違った出会いを経てへきるさんを認知しました。

※椎名へきるさんがガンダム作品に関わったことはありません。




【新潟ビジネス専門学校】


 突然ですが、一昔前のCMって懐かしい気持ちに浸れて良いですよね!


 これたぶん共感してくれる人だいぶいないと思うんですけど、僕は専門学校の宣伝CMがめちゃめちゃ好きです。

 『夢は終わらない / 武内千佳(1995)』というCM曲、字面だけだとわからないかと思いますが、聴くと一発で


「あ!? あああこれ! 覚えてる! えー超懐かしい!」


 と声が出ちゃう系の懐メロ代表CMソングです。


挿絵(By みてみん)

 YouTubeより引用:学校法人立志社グループ 「夢は終わらない~♪」CM集


 どこま~でも♪ どこま~でも♪ 果てし~な~い~空~


 懐かしいという感情を通り越して一瞬その時代へタイムリープするような錯覚を見させてくれます。

 映像もまた古めかしくて良い。

 若者に焦点を当てた90年代の映像って、なんていうか何もかもが野暮ったくてもっさりしてて、それでいて今の時代には無い直射日光浴びた的な眩しさがあるんですよ。

 ノスタルジーを感じる手っ取り早い方法って、当時のCMを見ることじゃないかなと思います。

 僕は楽曲PVだけでなくCMの鑑賞も趣味です。


 そんなこんなで大学生の一時にYouTubeとかでCM見まくってたんですが、そこでへきるさんの起用されたCMを見つけたんですよ。

 曲と共に本人も映像出演していました。


挿絵(By みてみん)

 YouTubeより引用:新潟ビジネス専門学校CM


 画質荒すぎてわけがわからないんですけど、へきるさんが元気いっぱいに駆けながら登校する様子が(たぶん)映ってますね。

 うわ~。

 古い(確信)。

 このときの再会で椎名へきる熱が再燃する形になって、彼女の曲をいろいろ聴くようになりました。


 余談ですが今現在新潟に住んでまして、奇遇にも新潟ビジネス専門学校に通う学生の子と話す機会があったんですよ。

 どんなことを学ぶ学校なのか全然知らないけど、CMはめちゃめちゃ好き!

 って言ってこの動画見せたら引かれてしまいました。。


 まあ、そうやろって感じですよね。




【お気に入りPV紹介】


挿絵(By みてみん)

 YouTubeより引用:MOTTOスイーツ / 椎名へきる


 『MOTTOスイーツ』2003年。

 へきるさんとバックガールズたちがフレッシュに体を動かしてるPV。

 僕にとっての7月の曲なんですが、「これから夏休みが始まるぞー!」的な元気をもらえます。


 へきるかわいい。

 この方は声優アイドルの元祖だと上で書きました。

 確かに容姿は整っていますが、個人的にはウットリ見惚れてしまうほどの美人ではないかなと思います(ごめんへきる)。

 でも静止画じゃなく動いてるところを見るとまた魅力がにじみ出てきて良いんですね。


 このPVは背景とかガールズの配置的にめっちゃエアロビ臭がするのもポイント高いです。

 注)決して小馬鹿にしてるわけじゃないですよ!

 こういうのも含めて僕なりの楽しみ方なんですよ!



挿絵(By みてみん)

 YouTubeより引用:この世で一番大切なもの / 椎名へきる


 『この世で一番大切なもの』1999年。

 このPVではへきるさんが女子大生を演じています。

 若者の何気ない日常の姿を通して、割と濃いメッセージ性が詰められています。

 このPV本当に好きなんですよ。

 ちょっと詳しく解説書きます。


 冒頭ではアパートの部屋でへきるさんがトーストにバター塗って、コーヒー啜って、っていう淡々とした朝の風景が映されます。

 良いですね。

 なんか、大学生してるなって。

 当時の自分の生活とリンクするものを感じて、初見で妙に見入ってしまったのを覚えてます。


 彼女は大学に行けば仲良し女子グループがいて、学外にロン毛のイカしたボーイフレンドがいて、勉強もバイトも頑張って、みたいな典型的な女学生のひとりです。

 でも充実してるように見える生活が、途中で見えない何かに躓いて失速してしまいます。

 言葉にできない不満が募っていく。


 明確に何かがあったわけじゃなくて、何が原因で気持ちがふさぎ込むのかもわからない。

 言うとすれば「自分ってこれでいいの?」「こういう毎日を過ごしていていいの?」みたいな漠然とした滞留感。

 でもそれに対して「じゃあこうしよう!」という回答が浮かぶわけでもなくて、生殺し状態に陥ります。


 授業中の講義室でふと周りを見やれば、生真面目に板書を書き写してる子もいればテレビ番組表にせっせとマーカー引いてる子もいる。

「後でノートよろしくね」なんて置手紙を残してふける奴もいる。


 いろんな人間がいて、雑多なものに囲まれる中で気付いたら自分の立ち位置を見失っていた。

 そんな感覚に不意に襲われる瞬間が、まさに大学生だった僕にもあったんですよね。

 僕に限らず誰にでもあるものでしょうね。特に大学生という時期には。


 そういう経緯で、メロディーや歌詞ではなくPVに魅せられて大好きになったのがこの曲です。


 僕は過去に女子大生を主人公にした小説を書きました(『春の定義は』という作品です)。

 これを書いたときも、やっぱりこのPVで感じたことを少しでも表現できたら……っていう気持ちはどこかに持ってたんですよね。

 そういうところで僕の創作的な部分にも影響を与えてくれた動画だなと思って、今でも大切に見返しています。




~Happy End~




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