五島列島ソロキャンプ
2024年5月
僕はいま長崎県に住んでいます。
長崎にはたくさんの離島があるんですが、その中でも西の方にフェリーで行き来できる手頃な規模の島があるんですね。
今年のゴールデンウィークは2泊3日で五島という島へ原付ツーリング&キャンプに行きました!
【五島列島基本情報】
五島とは長崎県の西に5つ連なる島々の総称だそうです。
それぞれの島は九州本土の港からフェリーで接続しています。
今回僕が訪れたのは列島の中でも(たぶん)リーダー格である福江島でした。
現地の人と話して初めて知ったんですが、この島は2022年のNHK連続ドラマ『舞い上がれ!』という作品のロケ地だったそうです。
そんなこんなで去年おととしと空前の五島ブームだったそうな。
ちなみにお喋りした喫茶店のお母さんも撮影にエキストラ出演したそうですよ。いいなあ~!
【慣れたもんやでフェリー】
五島へ行くにはまず港へ行かねばなりません。
原付バイクにキャンプ道具をくくり付け、長崎市街ど真ん中にある港へ。
昼の便で列島に向けて出港しました。
フェリーについては佐渡島やら北海道やら四国やらで十分乗り慣れているわたくし。
もはやヘビーユーザーの域やで、と余裕こいていたら普通に積み込み時間遅刻して作業員の方にご迷惑をおかけしました。
その節は本当にすみませんでした(しゅん)
海気持ちいえー!
列島のいくつかに寄りながらの航路となるので、目的地の福江島に着いたのはもう夕方でした。
そこからキャンプ地まで直行し、テントを立てて買い出しをして、なんやかんやであっという間に日が暮れてしまいます。
僕が泊ったのは魚津ヶ崎というキャンプ地で、高台から海原と小島を見渡せる絶景のオーシャンビュー。
さざ波の音が気持ち良い、素晴らしいロケーションでした。
ゴールデンウィークでしたがキャンプ客は僕を入れて10組足らず。
サイトはとても広いので窮屈さを感じることはありませんでした。
キャンプ地のすぐ隣にカフェがありまして、そこで薪の販売もしています。
火を点けやすいようにと小枝の束もサービスで付けてくれます。
心遣いが染み入る。
普通にお店も利用させてもらったんですが、オリジナルの果物ミックスジュースが美味で、窓からの一望も最高でしたよ。
【なにこの海の色】
今回は同じキャンプ地に連泊だったので、2日目はテントを設営したまま荷物を持たずに出発できて楽でした。
ということで2日目の朝、さっそく島の海岸線を反時計回りに走り出したのですが、
早々に白良ヶ浜という場所に通りがかり、度肝を抜かれました!
水の色が美しすぎる!
透明度が高いのに加えてビーチが真っ白なので、浅瀬のあたりがめっちゃ淡い水色になるんですね!
画像貼っといてなんですけど、iPhone越しじゃ絶対に伝わらない色味。
なんて形容したら良いんでしょうか。
エメラルドグリーンというほど緑がかっていない、すっきりしたソーダ色です。
浜の白さの相まってまさにクリームソーダぶちまけましたって感じですよ(?)
もうホント感動しちゃって、口に手を当てて「まあー」って声を漏らしてました。
この浜で一時間くらいずっとブラブラ海眺めてましたよ。
夏場は海水浴場として利用されるようですが、こんなに素敵な空間に立ち入っていいの!?
というくらいの神々しさを感じました。
これほど心奪われた海は人生で初めて出会ったかもしれないです。
【思想強めの島】
原付で走ってるとやたらと教会を示す標識に出会うんです。
なんだろう、思想強めの島なのかな、と最初は思っていたんですけど、
それらがカトリック系列だと知ってなるほどと腑に落ちました。
要は長崎の土地柄特有の観光資源だったんですね。
うろ覚えで申し訳ないですが、確か日本が鎖国してた頃にオランダ貿易がなんとかかんとかで長崎とキリスト教って縁深いんですよね(でしたっけ?)
中学の教科書の落書き素材・ザビエルニキのご尊顔は強烈に頭に残ってます。
懐かしいですね。
島の中にもこうしてたくさんの教会が現存しているんですね。
年季の入ったレンガの色合いとステンドグラスが厳かです。
余談ですが、日本の教会も毎年クリスマスに礼拝のイベントをやってるらしくって、信者でなくても参加できるそうです。
そんな話を聞き齧ってから少し興味があったんですよね。
小説のネタになりそう、というところがモチベなんですけど、本場の聖歌とか一度しっかり聴いてみたくないですか。
ひとりで行くのはなかなか勇気がいるんですが、いつかチャレンジしてみたいですね。
旅先で出会ったものをインスピレーションに変えていくのも、僕の中でまたひとつの楽しみになっている気がします。
【トラブル多々】
大したトラブルではないんですが、滞在最終日(3日目)の未明から強風になりまして、テントゆっさゆっさ揺れました。
飛んでいくかと思った。
実際にテント本体と骨組みとを繋ぐ留め具(プラスチック製)が折れてしまいました。
このテントもう7年目で、ボチボチ買い替え時なのかもしれませんね。
焚き火の粉を浴びてところどころに小さな穴空きまくってますし。
あと本降りの雨の中では普通に雨漏りします。
他のキャンパーの方見てると、タープというんですか、テントとは別の日よけの布もセットで設営してる方が多いです。
必須のグッズではないそうなんですけど、しっかり雨風を防ごうと思うとやっぱりあった方が安心でしょうね。
でも原付にはもう積載するスペースがなくて。。
原付乗りにとってネックなところです。
あとテントの撤収作業中に、目を離してたバッグをカラスに襲われてました。
食料の残りが入ってた袋がビリビリにされてました。
許さんぞカラス(憤怒)
最終日はあいにくの曇天、からの雨模様だったんですが、逆にご当地グルメやカフェ巡りをしてまったりした時間の過ごし方になりました。
五島名物地獄炊き。
大鍋にアツアツのうどんが茹でられていて、溶いた卵を絡めて食べるというやつです。
一緒に付けたごぼう天ぷらの塩気が超うまかった。
【終わりに】
五島での一番衝撃の出会いはなんと言っても海の色。
この砂浜に佇んでいた時間はきっと忘れられないと思いますし、忘れたとしてもこのエッセイ読み返す度に鮮烈に甦ると思います。
思い付きでパパっと予約してノープランで行ってきた旅でしたが、行動に移して正解でした。
福江島また行きたいけど、他の島々も気になりますね!
長崎を離れる前にたくさんの思い出を作りたいです。
~Happy End~