佐渡島3ヶ月滞在記 その3:帰りたくない
2022年5-8月
【松ヶ崎ヒストリーパーク】
島の南に位置する岬の公園兼キャンプ場です。無料で泊ることができますよ。
大きな特徴はなんと言っても海が目の前!
僕は公園の端の方にテントを張ったのですが、そこから波打ち際まで徒歩30秒でしたよ。
波の音と潮風を常に浴びながらのキャンプ。
↑園内には大きな白い灯台が立っているんですが、これも海辺感があってたまらないですね。
この日は既に夏休み手前ということもあり宿泊客も結構いました。
やっぱり人気の場所なんでしょうね。
一泊して目を覚ますと水平線に朝日が昇る様子を見ることができました。
天気が良いと対岸に本州の陸地もうっすらと見られますよ。
超清々しい朝でした。
と思って寝ぼけつつまったりしていたら、7時くらいに続々とお年寄りの方々が公園に集まり始めました。
「朝のラジオ体操か?」などと思ったのですが、それにしてはやたら数が多い。
20~30人はいましたよ。
何が始まるんだろうと眺めていると、皆がゴミ袋を片手に海岸線を歩きだしたんです。
これはキャンパーとして、美しい景色を堪能させていただいた礼をしなければと、僕もその一団に混じらせてもらいました!
おじいちゃんおばあちゃんと雑談しつつゴミ拾い。
話に聞くとこの清掃活動は年1回しかやらない行事だそうで。
その1回に運よく居合わせたということですね。
「こういう活動をすると国から補助金が出るんだよ~」
補助金、いいっすねえ!
なんだかんだで1時間半ほどかけてガッツリ拾いまくりました。
松ケ崎の皆さん、素敵な触れ合いをありがとうございました!
【キャンプ飯】
最後に飯の話を書きますね。
今回は衝撃的な発見がいくつもありました。
まず語りたいのはチーズです。
チーズは以前にも炙ったことはあるのですが失敗してしまいました。
※「2021年5月 粟ヶ岳ソロキャンプ」参照
割りばしで摘まんだ状態で火に近づけると柔らかくなってポトリと落ちてしまうんですよね。
トロトロの一番美味しいであろう状態にするのがかなり難易度高かったのです。
ですが皆さん、今回必殺技が編み出されましたよ。
その名も「フランスパン乗せ」です!
言葉の通りフランスパンにチーズ乗っけて同時に炙るんですよ!
トッロトロのチーズに包み込まれたカリカリのフランスパンを食べられます!
どうしてこれに気付かなかった!
最高です。
これほんとヤバイので皆さんもぜひ試してください!
キャンプに行かない人も自宅のコンロとかで試しましょう!(その価値はある)
ただ注意すべきことがあって、ものによっては溶けにくいチーズもあるということですね。
6Pチーズ(個包装が扇形っぽいやつ)は大成功だったのですが、四角い個包装のお値段安めのやつは全然溶けてくれませんでした。
成分の違い?
僕はチーズ通ではないのでよくわかりませんが、皆さんもいろいろ試してみてほしいです。
……という発見にウキウキしていたら、チーズを余裕で上回る破壊力を持つ食材に出会ってしまいました。
「バター」です……!
切り分ける必要のない個包装タイプのバターがあるのですが、そのひとカケを同様にフランスパンに乗せて炙る。
じゅわじゅわに溶けたバターがフランスパンに染み込んでめちゃくそジューシーですよ!
滴るほどヒタヒタなのにフランスパンはカリカリという、相反するオノマトペの混声合唱。
わけがわからないほどにウマいです!
実際僕も「わけがわからねえ」って言いながら夢中でかぶり付いてました。
もうフランスパンはこのために開発された食べ物だろってくらい最強の組み合わせですよ!
皆さんも有無を言わさず試しましょう!
それと、写真を参考に見てもらいたいのですが、従来使っていた割りばしに代わる炙り道具として今回から竹串を導入してみました。
成功です。
食材を摘まむのではなく刺すことによって安定感が増し、さらに若干リーチも伸びた気がします。
指も疲れないですし。
コツは竹串を2本、それぞれを微妙に違う角度から刺して、それらをまとめて握るということですね。
より食材が固定されるし持ちやすくなりますよ!
【そんなこんなで滞在が終わる……】
佐渡にいられた期間は3ヶ月弱。
限られた時間でしたが自分としてはこれ以上ないくらいに満喫したと思います。
本州に戻ってしまったあとで後悔しないように
「もうこの景色見飽きたわ」
ってくらいになるまで走り倒してやろうと思っていたんですけど、どれだけ走っても見飽きることはありませんでしたね……。
むしろ思い入れのある場所がどんどん増えていくという。
いやはや、佐渡の海の美しさ、感服いたしました。
こんなに素晴らしい場所にいられたのが人生でたった3ヶ月、というのは短すぎますよ。
いつかどこかの機会でまた佐渡に住むことができればいいな~!
滞在の最終日は10時間ほどかけて45号線をまるっと一周し、日没後にカーフェリーの最終便で本州へ戻りました。
ヘロヘロになりましたけど、最後に良い思い出作りができましたね。
ありがとう佐渡島!
~Happy End~