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夢の国(クリスマスランド)  作者: 内藤理恵
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「頂いていいんですか?」

「ああ、キャウスって言うんだけどね、猫とネズミの赤ちゃんだよ。産まれたばかりなんだ。前に動物が好きだって言ってただろう。ペットに如何かなって思ってね」

 あっ、僕が猫とネズミも好きだって言ったこと覚えててくれたんだ。でもキャウスって。アハハ。

「キャウス、嬉しいです」

「そうかあ、良かった、クリスマスイブの夜に部屋に渡しに行くよ」

 楽しみだなあ。僕もお礼に何かプレゼントしたいなあ。そうだ!神さまにメールでお願いしてみようか。日本のアニメを見せてあげたい。ファンタジーなものがいいな。このセントジョーンズ島みたいに夢のあるアニメ。サンタイルさんが喜ぶ顔が見たい。その顔が何よりの僕が欲しいプレゼントだ。これを早く伝えたいが神さまはパソコンで見たことを他言してはいけないと言っていたはずだ。多分、メールの内容ではなくて動画だと思うが言わないでおこう。

 今日は日曜日だ。だからサンタイルさんとの勉強は休み。僕はお風呂を早く出て自分の部屋に行き、パソコンを立ち上げた。神さまにメールを打ってみる。

『神さま、パソコンを返すのでクリスマスに日本のテレビを放送して貰えませんか?』

 相変わらず返信は早い。神さまはずっとメールのチェックしてるのか。いいや、神の力なのだろう。僕はメールを開く。

『ああ、いいよ。それくらいなら容易い。故郷が懐かしくなったか?』

『いいえ、サンタイルさんが日本のアニメが好きだって言ってたんです』

『そうか、そうか、クリスマスっぽいアニメを放送してあげよう』

 やった!パソコンを失くしてしまっては神さまとメールが出来ないが仕方ない。そうだ、放送してくれるのなら、アンジェリーナちゃんやキャロラインちゃんも呼ぼうかな。お父さんもお母さんもジョリイも。僕はワクワク楽しみになる。


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