予兆
学校生活ものであり、ミステリーな感じで、ファンタジーを含んでいます。
ああ、どうしてこうなったんだろう..どこで..間違えたんだろうか、目の前に広がるのは黒、何者でもない黒、黒黒々くろ黒kurokukurok...........ああ、あぁア.....
私の名前は、神羅 魂子、しんらたまこ と読む。
ふあぁぁ... 寝惚けている体をいつもと同じように起こす。
布団からでると、自分が出てきた道筋を辿って白い光がでてくる。
これは 白 はく という。私の住んでい
るこの町、新緑町には、神社や寺、祠がた
くさんある。
私達家族も先祖代々守ってきた大事な祠を
もっている。
この白くて、丸っこくて、描こうと思えば
二秒もかからないであろう、この顔の持ち
主は、ずっと昔その祠から出てきてからこ
の家系の者の誰かしらにずっとついてきた、
と言う。
どこのくらい前の先祖なのかも良く分かって
いないから、年齢とかはまったく分からない。
もしかすると仙人レベルに、長生きしている
のかもしれない。笑
廊下を歩き、顔を洗いにいってからリビング
に行く。
「おはよー」
「おはよ お姉ちゃん、白!」
「おはよう魂子、白ちゃん。」
先にリビングにいた二人の人物から挨拶が
返ってくる。私の母である、
「神羅 緑 しんらみどり」
と妹の
「神羅 真樹 しんらまき」だ。
父は朝が早いので私が起きたときには大体
家を出ている。
家族構成は、父、母、妹、私、そして白、
の五人家族である。いや四人と一匹か。
ちなみに私は高校1年生で、妹は中学2年生だ。
「いただきます」席に着いて3人で朝御飯を
食べる。
白は私の回りを回るように飛んでいる。
白が邪魔でテレビが見辛い。「ストップ!」、
と言うと白は私の肩にふわっと降り立った。
重さというものはほとんど感じなく肩に暖かさ
が灯る。
白を軽く撫でた後、テレビの方をまた向く。今日
のニュースは特に大きな事件などは無いようだ。
食べ終わった後、部屋に戻って身支度をする。鏡
で自分を確認して家をでる。
白は、私の頭の上にいた。
.......................
「行ってきまーす!」
「いってらっしゃい」
いつものように私と妹が、母に出発の挨拶をして
学校へ向かう。
妹と他愛ない話をして、「また、家でねー!」
「またねー」と、途中の交差点で別々に別れる。
学校へは歩きで行けてしまうほど近い。
高校の名前は、新緑市立青嵐高校
❰しんりょくしりつせいらんこうこう❱である。
普通の学校である。
が、地元の人が多く行くので、私にとっては中
学から、高校への、環境の変化があまり無く気
楽に生活できる良い場所だ。
正門前で、「よう、魂子、白」と、声をかけら
れる。「白河 涼 しらかわりょう」幼稚園の
頃からの付き合いで腐れ縁のようなものだ。
「おはよー」白は、ぐるぐる宙を回って応える。
この町では、白みたいな奴らはあまり珍しくなく、
学校でなんだそれは!?、という風に言われること
は無い。
でも、白みたいに特定の人にくっついてまわる
のは中々見られないそうだ。
「白ちゃん今日も元気だねぇ」
「何も食べないのに何処からエネルギーが来ているのかね ぇ?」
「魂子の生命力吸ってたりしない?」
「ありそうで怖いなぁ...」
そんな話をしている間に昇降口へと到達。
靴を履き替える。
涼とはクラスが同じなので一緒に教室へ向かう。
廊下を歩き始める。その時だった......
「やめろ!!」
「何してるんだ!」
「キャーーー!!」
「こいつなんかこいつ急に暴れだして...」
「危ない!」
「ガシャーン...」
それは、校内に響き渡る程の大きな音で。
私達の場所からは、椅子が廊下に飛び出て来るのが見えた。
「あああアアアアアア!!!!」
暴れている張本人であろう叫び声が響き渡る。
「魂子...」「なに?」
「様子ミニイキマスカ?できれば関わりたくなぃぃ。」
「様子だけ...見に行きますか。」
教室へ行く。
そこには止めに入る先生と生徒、倒れている生
徒がたくさん。
そして虚ろな目でまだ暴れようとする人が、一
人。
そして、魂子は、はっきりと見た。空中に一点
、止まっている。黒い胞子を。
これからも投稿できたら良いと思っています。
この物語を思い付いたときは、色んな事が一気に思い付いて、頭が熱くなりました。ミステリーな雰囲気が出せていけたらなぁ、と思う、今日この頃でございます。