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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
8/78

入学6

アメリアはワタクシの好みの女性です。

「それは…だな…」


俺は少しの間考え続けた


「俺、強いと…思った…だが、違った…知った。俺、弱い…」


俺が段々と落ち込んでいく姿を見ていたアメリアが声を掛けてきた


「エリック君…気にしなくて大丈夫よ。まだまだ私たちはこの学校に入ったばかりじゃない!それに、これから練習をして一緒に強くなり、カルロス君を見返しましょ!」


俺はアメリアが発した言葉の中に、心に響く言葉があった。


(一緒に…か…何年ぶりだろうか。そんな言葉を言われたのは…すべて英雄はやれて当たり前一人でもやるのが当たり前…その言葉は飽きるほど聞いたな…だが、アメリアの言葉はなんだか心に残る…)


「そうだな…ありがと。これで借りが二つできたな…」


俺がそう言うとアメリアは首を横に振った


「いえいえ、そんなことはありませんよ。今のは、ほんとに…何も…」


そのアメリアの言葉は心からの本音だろう。


「だが、審判に任命してしまったのは俺だ。それくらいのお礼はさせてくれ。女の子にお礼もできない男にはなりたくはないんだ」


「どうしてもですか?」


「どうしてもだ」


俺が念を押して言ったら彼女が折れてくれたようだった


「はぁ…わかりました。それじゃ~…意地悪しちゃいますね」


アメリアは満面の笑みを浮かべながら語りだした


「英雄の方に合わせてください!無理でしょ~?」


(すでに目の前に…いる…なんて言えたらどれだけ楽なのだろうか。だが…それでは恩返しにはならない。と、分かっている。だから…)


「わかった」


「そうでしょそうでしょ、無理ですよね?当然冗談ですけどね!うん?…今なんて言いました?」


俺の言葉が予想外の言葉だったのか、もう一度聞きなおしてきた


「会いたくないのか?…」


アメリアは目を見開き驚いた


「え!?会えるのですか!?ミーナ様に!会えるのですか!?それとも…冗談ですか?そりゃ、冗談ですよね…変な期待を抱いてすみません。」


(ミーナが好きなのか。なら、好都合かもしれないな…)


「ミーナ…に会いたいのか?」


俺の問いかけに目をキラキラさせながら語りだした


「ミーナ様は!お美しい上に!品があり!そして!レイピアを持つと音速を超える剣さばき!ミーナ様に憧れない女子はいないと思います!」


アメリアがミーナに対しての情熱がどれほどなのかが伝わってきた。


「そうなのか…覚えて置く。それでだ…会えるかは分からないが。会える可能性はあるかもしれない…」


「そうなのですか?ミーナ様に会えるのですね!?」


アメリアは会えない可能性の事を考えていないようだった


(俺の話を聞いていたのか…会えないかもしれないのに。仕方ない…一肌脱ぐか。)


俺はいくら審判をアメリアにさせて、恩返しをしたいと言ってここまでする必要があるのか。


と、思ったが既に会わせると約束してしまった以上嘘は付くわけにはいかない。


などと思い、肝に命じて置く。


「いくか」


俺はその言葉掛けてから歩き出した


「どこへいくのですか?」


俺の後ろを歩きながらアメリアが声を掛けてきた


「着いたらわかるが…一つだけ約束してくれ…」


俺の言葉を聞いていたアメリアは不思議そうな顔をした


「約束とは、なんですか?」


俺は一呼吸してから口を開いた


「今から行く場所、見る物、すべてを…他言しないでくれ。それが出来なければ…ミーナには会えない。」


「他言は一切しません!誓います!ミーナ様にも!誓います!」


アメリアは俺の質問に対して迷うこともなくすぐに返答してきた。


「わかった…その言葉を信じる」


俺はアメリアをどこまで信用していいのか、わからなかったが…信じることしか俺にはできなかった。


(そんな、嬉しそうな顔されたら…無理にでも、会わせたくなってしまう…)


俺は少しアメリアに甘いような気がしながら歩き出した。









俺の家へ…

主人公あまいなぁ〜

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