明かされる過去
新しい章が始まりました!これからもよろしくお願いします!
5年前…
俺は王都からかなり距離のある村で俺は生まれ…育てられてきた。
その村はお世辞にも裕福な村とは言えないほど、貧しい村だった。
そんな貧しい村で俺は父さん・母さん・妹・弟の5人暮らし、貧しい家庭ながらも他所の裕福な家庭よりも楽しくやっていたと自信を持てるほど楽しい暮らしをしていたと思っていた。
「お姉ちゃん!ずーるーい!それ僕が最後に楽しみに取っておいたのに~!」
妹のルフレは毎日のように5人揃っての食事時に、弟のアルバートは嫌いな野菜を先に食べてまで大事に残していた、ひき肉を丸めて作られた肉団子を弟の隙をツキ…妹は手慣れた手つきで自分の口に運んでいた。
「こぉら!ルフレ?アルバートの肉団子食べたの?正直に言ってごらん、正直に答えてくれたらお母さん怒らないわよ」
「本当に?お母さん絶対だからね!」
ルフレはお母さんが信用できないのか確認のためにもう一度聞き返していた。
当然お母さんは首を横に振る訳もなく笑顔でコクリと首を縦に振り、頷いた。
それを見ていてルフレは安心しきった顔で口を開いた
「そうよ!わたしがアルバートの肉団子を食べたんだよ~えへへ」
ルフレはお母さんに褒めてと言わんばかりの満面の笑みで笑っていた。
すると、この食卓に一筋の雷が落ちてきた
「こら!ルフレ!えへへじゃないでしょ!ルフレが今やったことはどういう事のなのか分かっているの?今ルフレがやったことは!犯罪よ!…は!ん!ざ!い!盗みと言う列記とした犯罪なのよ!お母さんはそんな犯罪をする子に育てた覚えはありません!ちゃんとアルバートに謝りなさない!!」
お母さんのさみだれ突きのような怒鳴り声をルフレはまともに受けてしまい…
瞳の端にキラリと光るものが出てきた。
「お母さん!…怒らないって言ってたじゃん!!…」
ルフレは泣きそうな顔でお母さんに反論した。
「お母さんは了承したなんて一度も口にしてないでしょ?勝手に思い込んでいたのはルフレよ。それに怒られて当然の事をしたのよ!泣いたってダメだからね!悪いのはすべてルフレよ!」
お母さんの言葉を泣きそうな顔で聞いていたルフレは遂に…
涙を腕で隠した後、イスから立ち上がり家を出て行ってしまった。
(大人げないな…)
俺はこの…
大人のやり口を目の前にし…汚い物を見るような目でお母さんに顔を向けた。
「母さん、いくらなんでも言い過ぎだよ。ルフレの事見て来るよ」
ルフレが家を毎回出て行った時には俺が必ず探しに行っているな…と、くだらない事が頭をよぎっていた。
「エリックぅ…いつもいつも迷惑かけてごめんね、ルフレの事頼んだわよ」
「任せてくれ、父ちゃんは母ちゃんの説教お願いね」
俺はお父さんにしかできない仕事を与え、ルフレから遅れて家を出た。
「こんな夜中に…どこいったんだ?さすがに暗いな…」
外に出たのだが、あたりは月あかりで多少前が見えているだけの…白夜の世界だった。
「今回もあそこにいるのかな?」
俺は長年ルフレの捜索隊をしているだけあってルフレは家出をした時にどこに行くのかは大抵想像がつくようになってきた…
というよりも…まるで自分を見つけてほしいと言わんばかりに…毎回毎回同じ場所に向かうので…楽なのだが…今回もまた同じ場所に居るとは限らないが…その場所を最初に探すことにし、足を向けた。
「お!いたいた」
俺は探し求めていた少女の後ろ姿を捉えることが出来た。
「ルフレ、大丈夫か?」
「お兄ちゃん?…」
ルフレは未だに泣いていたのか瞳の恥に見えたキラリと光るものをとっさに拭いていた。
「さっきのは母さんが悪いよな。あれはさすがにひどかったよ…だけど、父さんに言って母さんを叱ってほしいとと頼んだから…安心してくれ」
俺はルフレが心配しているであろうことを先に伝え、安心させることにした。
「ありがとう…お兄ちゃん…やっぱりお兄ちゃんだけが味方だよ…」
「そんな事はないぞ、母さんだってルフレの事を心配しているからこそあそこまで怒っていたんだ、母さんの事をあまり悪く思わないでやってくれ」
出ました!
怒らないから言って戦法!
私も子供の頃よくそんな天使の様な言葉に惑わされた記憶がありますね…




