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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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長期休業11

ごゆるりとどうぞ

「ミーナ様…今朝はすみませんでした…」


「なにがですの?」


ミーナは訳が分からないと言ったような顔をしたままアメリアに聞き返していた。


 俺達はテントを早々に片付けた後、カルデア村に向けて歩き出している所だった。


「起こしていただいたのですが…

私…倒れちゃったみたいで…本当にすみませんでした…」


(テントの中でミーナが叫んでいた時の事か)


俺はアメリアが何に対して謝っているのか今朝の事を思い出していた。


「いいのですの、あれはビックリさせた私も悪いのですわ」


現状…この俺を入れた4人の中に今アメリアが謝った理由がわからない人が、存在する…

それは…


「アメリアさん、自分が悪いと思ったことを正直に謝っていまして、偉いですね。さすがわエリック様が好意を向けている方だけありますね」


剣士長は声のトーンを少し落とし俺にだけ聞こえるに話しかけてきた。


「ジェイコブ剣士長、何か勘違いしてはいないか?俺はアメリアに好意を向けていなし向けられてもいない。それに、俺達はまだ未成年だ…恋愛をするのにはまだまだ早い」


「そんなことは、ありませんわ。ですわよねアメリアさん」


ミーナ達は俺の会話を聞いていたのか話を割って入ってきた


「は、はい…ミーナ様の言う通りだと私も思います…エリック君は…その…好きな女の人とか…いないの?…」


(急な質問だな…隠すこともない…か)


「俺はそんな恋愛は未成年のうちにしない物と思っているが、確かに…魅力的な人は少なからずいたな…だが、未成年にはまだ早い事だ」


「あら、エリック私の魅力にやっと気が付いたのですのね。それは良い事なのですが…エリック、その考えはよくありませんわね…実際エリックも誰かに好意を向けられているのではなくて?心当たりくらいはあるのではないですの?」


ミーナの言葉で俺は少し過去を振り返ってみる事にした


(屋上でのニセラブレターに、帰りの罰ゲーム…)


俺は過去を振り返ってみたが、ミーナの言う甘酸っぱい物はどこにも存在はしなかったと理解した。


「ないな…俺はそこまで目立たないからな」


俺は自分で口にしていて少し寂しくなってきてのを感じた。










そんなくだらない雑談をしているうちに木々が開けた場所が見えてきた


「やっとつきましたわね」


ミーナが森を抜けた所で山よ村を一緒に見られる位置で止まって口を開いていた。


俺はそんなミーナを気にも留めずに村へ足を向けた。





村の周りには安易な物だが、木で作られた柵がつくられており…

村の中が外からでもわかるようなものになっていた。


そんな穏やかの村に1つだけ煙突から煙を上げており…

周りと比べると少し大きな家が存在していた。


(明らかに他の家と違うな、異風を放っている…あれが、鍛冶師ゾノンがいる場所なのだろうな)


「エリック、私が景色に見惚れている時に先にいかないでくださいの」


俺がゾノンのお店を発見した所で後ろからミーナが少し不機嫌のような口調で話しかけてきた。


「ミーナ…ゾノンのお店を発見したぞ、さっそくいくか」


「無視ですの!?…」


俺は驚いていたミーナが気にならないほどに、これからの事に心躍っていた。


(どんな、めずらしい武器があるのだろうな…たのしみだ)







カランカラン…


俺達がドアを開けるとそのドアについていた鈴から甲高い音が店の中に鳴り響いた。


「失礼しまーす…」


アメリアがそんな言葉を口にしながら俺の後に続き店の中へ入っていった。


だが、アメリアの挨拶に答える店員は店の中には居なかった。


(すごいな…)


俺は店員が居ないことを何も気にもせずにお店の壁に掛けてある複数の剣をじっくりと、見ていた。


「あれは、なんだ?…水晶のように透明な剣だな…」


見たこともない剣が気になって見ていると不意に後ろから声をかけられた。


「お兄さんっ!お目が高い!あれは、ガリチュア山の地下に存在する希少金属で作られたっ!剣なのよぉ」


急に話しかけてきたその男は…

女性の様な喋り方で…全身筋肉のような体格の存在だった。

女性のような喋り方で…全身筋肉の男…

3文字で!

オ!カ!マ!

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