長期休業9
思っていたよりもこの章が続きそうで私自身びっくりしています・・・
俺の提案でこの場所にテントを張る事になった…だが、アメリアはミーナの事を心配しているのか優しく話しかけていた
「ミーナ様は休んでいてください…ミーナ様の分まで私がやっておきますので」
「アメリアさん、心配してくださりありがとうございますの。ですが、私は大丈夫ですわよ」
ミーナはアメリアに心配無用の旨を伝えた。
「そうだぞアメリア、ミーナはバカ力なんだ…テントを立てるのに重要な人材だ」
俺は冗談交じりにミーナの事をからかってみた
「バ、バカ力と申しましたの!?失礼ですわねエリック!」
「エリック君も…人の事言えないんじゃないかな…」
すると予想外の人物…苦笑いを浮かべたアメリアからの攻撃をうけてしまったしまった。
「アメリアが…俺の敵に回るとはな…」
「そ、そんなつもりはないよ…」
俺の言葉で考え込んでしまったアメリアを見かねてミーナが声を掛け始めた
「アメリアさん…そんなに真剣に考えなくてもよろしくてよ。
今のはエリックの冗談ですの、そこまで気にしなくてもいいのですわ…それでは、始めましょうですの」
アメリアは少し驚いたようだったが、そのままみんなでテントを張り始めて行った。
そして…
テントを張りおわり、その数分後に馬に乗り鎧を着た集団がこちらに向かってくるのが見えてきた。
「おまたせしました!皆さん!」
「ああ、ちょうどテントを張り終わったところだ」
俺はいつもと変わらない口調で話しかけると、剣士長の後ろにいる兵士が急に怒ったような顔になり口を開いた
「おまえ!ジェイコブ剣士長に、なんたる物言い!言葉を選んでから発言したらどうだ!!」
そんな俺に怒鳴り散らしている人物を見かねて剣士長が口をはさんできた
「リッカルド指揮官代理、彼は良いのですよ」
「ジェイコブ剣士長…ですが…この者は…」
自分のいう事を聞いてくれない部下に少し困ったような顔していたが再び口を開けた
「リッカルド殿が私のためを思っておしゃっておられるのはわかるが、この方はミーナ様のお連れの方なのだ」
「なんと!これは!失礼いたしました!」
リッカルドと言う人物は剣士長の話を聞くなり馬から降り深々と俺に頭を下げてきた。
(剣士長を本当にしたっているようだな)
「あちらに縛られている人達が、私たちを襲ってきた山賊です」
「こいつらが、ですか…ジェイコブ剣士長に喧嘩を挑むなんてバカですね」
「ジェイコブ剣士長!…この死体は?…」
リッカルドが数体の死体を目の前にして何かに気が付いたのか剣士長に質問をしていた。
「その山賊達は手加減できずに殺してしまったのだ…私に実力がないばかりに…数人の人生を終わらせてしまいました…」
(すべて悪いのは山賊だが、その山賊までも助けようとしていたとはな…普通なら誇っていいと思うが…俺は少し悪い事をしてしまったのかもしれないな…)
「そんな!ジェイコブ剣士長は何も悪くありませんよ!
す、すみません…取り乱してしましました…
それで、ですね…話を戻させていただきますが…
この死体少し変ですよ…
ジェイコブ剣士長が倒した、にしては…
この刺し傷はどれも、死に至ってはいないと思います…」
(俺が殺した山賊達に剣士長は剣で傷を付けて偽装工作をしてくれたらしいが…さすがにこの人は目が効くらしい…)
「リッカルド殿、現場状況は後で書類にて報告させていただきますので、さっそくこの山賊達を運んでいってください」
剣士長は死体の話しは触れてほしくないのか、その話題を早急に転換させた。
「わかりました!でわ、さっそく運ばさせていただきます。お前ら、とっと馬車に乗せるぞ!」
リッカルドの指示で兵士達は一斉にに動き出した。
「では、ジェイコブ剣士長私達はこれで、失礼します」
生きている山賊や死んでしまっている山賊が馬車に乗せられ、剣士長との挨拶を早々に済ませ王都へ向かっていった。
「ジェイコブ剣士長お疲れ様ですの、今日はここで一夜を過ごすことになりましたわ。
カルデア村へ向かうのは明日になりますわね」
剣士長の圧!…すごいだろうな…