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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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長期休業4

登録者数100人超えましたー!!

ありがとうございますー!

エリック君と別れてから私は明日のために何の服を着ていくのかを悩んでいた


「ん~!どれにしよう!」


明日エリック君と一緒にお出かけするのにみすぼらしい服は着られないと思い。


私は何着もの服を持ち自分の体に当て、これも違うこれも違うと呟きながら次々と服を手にとっては置き手にとっては置きの繰り返しをしていた。


その作業を何度も繰り返していたが未だに決まらず私はある事を思ってしまった


「も~!こんな風になるんだったら、誘うんじゃなかったかな~…」


「それに、エリック君が言ってたエリック君以外の人って誰なんだろ…1人なのかな…女の人かな…あの場では深く考えずに答えちゃったけど…心配だな…」


私はあの場でエリック君に詳しく聞くべきだったと深く後悔してしまった。


「もう仕方ないか…それより!服!服!」


私は今、行動していることとズレてしまったと思い思考を元に戻した。


「ほんとっ!…どれにしよう…」


その後も何時間も悩み続け、寝たのは真夜中になってしまった。











「んん…もう朝?…」


私は窓から差し込める光で目覚めた。


そして、すぐに今の時間が気になり部屋に掛けてある時計を見た。


「ん…


ん。


ん!


ん!?


やばい!もうこんな時間!?」


寝ボケながら時計を見た私は最初は理解できなかったが段々と今自分が置かれている状況を理解し始めた。


「やばい!やばい!」


私は髪の毛を洗面台に移動し顔を洗った後に、寝る前にようやく決まった服のコーデを着て急いで家を出た。














「家を出る時には、約束の時間を回ってたよね…もう、なんであんなに私は悩んじゃったんだろう!…」


私は家を出た後、叫びながら走ってエリック君との待ち合わせ場所に向かった。


そして、街を抜け門も潜り抜け…ようやく待ち合わせ場所に辿り着いた。


「ごめんなさい!エリック君!お待たせしました!」


そこにはエリック君の姿があり私はエリック君に近づいていった所で謝罪の言葉を口にした。


「俺も今来たところだから安心しろ」


エリック君は私に気を使ってくれたのか、誰でもわかる優しい嘘を付いてきた。


(エリック君は優しいな…それに比べて…私は…遅刻しちゃうし…エリック君に気を使わせちゃうし…もう、なにやっているの…私のバカ…)


「エリック君…その馬と…剣士…長様!?

ど、どどどどうしてここに!?…いらっしゃるのですか?…」


「おはよう、アメリアさん?…で、合ってるのかな?」


剣士長は挨拶をしてきた後に私の名前が合っているかどうかをエリック君に確認をしていた


「ああ、合っている」


エリック君はいつもと変わらない口調で剣士長に答えていた


(す、すごいな…)


「アメリアさん、私もいますのよ?」


私はその声の主を見た瞬間頭の思考が少しの間、機能を停止させてしまった。













俺達は待ち合わせ時間より少しだけ早い時間に着いてしまっていた。


「ジェイコブ剣士長、その馬はなんだ?」


「この馬はミーナ様からお貸しいただいているものです」


俺は家から歩いてくる時もずっと剣士長が馬を引いていたので、てっきり剣士長の馬だと勘違いしたようだった。


「その馬はですわね、私の小道具に…テント2つを乗せた荷物を運ぶための馬ですの」


ミーナが口にした言葉の中には不思議な点が1つ存在した。


「テントが…2つだと?…」


「あら、エリックは私と一緒に寝たかったのですの?」


ミーナはなんとも的外れな事を口にしてきたので、俺は完全に無視し代わりに疑問をぶつける事にした


「テントが、なぜ必要なんだ?」


するとミーナは当然というような顔で口を開いてきた


「カルデア村まではかなりの距離がありますわ。

カルデア村に着くころには一晩は必ず過ぎてますし、寝ずに歩くにはアメリアさんの身が大変ですの…

ですから、テントを用意いたしましたの」


ミーナ言葉にまたしても俺の中に疑問が生まれてしまった。


「移動なら、転移の魔法でいけばいいだろ?」


「エリック…魔法士だってことは内緒なのですよ?アメリアさんがいるのに…それもアメリアさんも転移させるのに…それでは今まで隠してきたことが水の泡ですわよ」


(内緒だったな…ミーナが居なければ何も考えずに使ってしまったかもしれないな…)






「ごめんなさい!エリック君!お待たせしました!」

服を選ぶのに時間を取りすぎてしまい…

寝坊してしまったアメリア…


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