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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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長期休業2

ごゆっくり、どうぞ

俺はアメリアを家まで送った後、俺は自分の家を目指した。








「ただいまエーベル」


俺が家に入るといつも通りエーベルが俺の帰りを待っていた。


「おかえりなさいませ、エリック様」


挨拶を交わした後、俺は自室に戻った。








俺は何も考えずにただ淡々と自分の部屋のドアを開けた。


「あ、かえってきたようですね」


「本当だ!エリック様お帰りー!」


ドアを開けた途端二人の声が聞こえてきた。


(増えてる…)


俺はベットの上に二つの存在に気が付いた。


「どうしたんだ?エリック様」


「どうしました?エリック」


その二人の存在は同時に頭を傾けた。


「お前ら…何平然と人のベットに乗ってるんだ」


威圧的に俺は言い放った。


「いけないのか?」


「いけませんか?」


2人はそろって自分は悪くないといったような感じの反応を見せてきた。


(一番の救いなのが…マリアがいるからか、ミーナは服を脱いでいないようだな)


「もういい…それで、何か用か?ミーナとマリアがいるなんて珍しい」


俺はこの二人に呆れて怒る事もできなかった。


「エリック様が!なぜ、剣術学校に通っていられるのか答えてくれなかったからだぞ!」


魔法士長は少し怒ったような口調で話してきた。


「言ったはずだが?」


俺の言葉を聞いた途端、魔法士長はキョトンとしたように記憶を呼び起こしていた。


「ん~!ん~!!覚えていないぞ!」


「それは、マリアが悪いな。」


俺は覚えていない魔法士長が悪いと言い切り話題を終らせようとした。


「教えてー!教えて!エリック様!」


魔法士長はその外見に合ったように子供のおねだりみたいな事をしてきた。


そして俺は仕方ないと言った感じで答える事にした。


「俺は、こう言ったはずだが?内緒だ…と」


俺の言葉を聞いた途端マリアは俺に近づき何も言わずにお腹にグーパンチをしてきた。


(痛い…)


「マリアちゃん?殴るのは良くないですよ?」


ミーナが俺の身を案じてくれたのか魔法士長に注意をした。


「ミーナ様!だってー!エリック様が!!」


魔法士長は子供が言い訳をするような感じで喋っていた。


「マリア、大人の秘密と言うモノも存在するんだ。諦めろ」


「私はエリック様より年上だよ!!」


俺の言葉に対して胸を張って言い張っていた。


「エリック?マリアちゃんから聞いたけど、そこまで隠す事ではないのですわよ?それに、マリアちゃんで遊ぶのもいいけど…程々にね?」


ミーナは俺の見方をしたと思ったら今度は魔法士長の見方をしているようだった。


「ミーナ様がいっているのよ!?そろそろ吐いたらどうなの?エリック様!」


(マリアは、どれだけ知りたいんだ…)


「ミーナ…どっちの味方なんだ…確かに、隠す必要はない…か…」


俺は愚痴交じりに魔法士長に答える事にした。


「マリア、よく聞けよ…」


「うん…!」


俺の言葉で魔法士長は耳を傾けてきた


「秘密だ」


俺は再び腹部に衝撃を受けた


(痛い…)


「エリック…案外、意地悪なのですね…」


「ミーナ…それは違う。口が堅いだけだ…」


俺は痛みに耐えているようなそぶりを見せ、魔法士長に罪悪感を植え付けようとしていた。


だが…俺の考えは空振りに終わったようだった。


「エリック様!ほっ…とうに!ふざけないでください!」


魔法士長はかなり怒っているのか顔が赤くなりきって居た


「ほんの冗談だ…そうカリカリするな…ただ、ガモフと約束したからだ」


「そ…それだけ?…」


俺の口にした言葉が実にあっけない言葉で魔法士長は困惑してしまっていた。


「それだけだ、これでこの話題は終わりだ。ミーナ少し聞きたいことがあるのだがいいか?」


俺はこれ以上話すことはないと話を終わらせミーナに話しかけた


「私はいいのですが…エリック…マリアちゃんをいじめ過ぎですわよ…」


「それは少し自覚しているが…マリアがかわいくてな…」


俺の口から出た言葉で魔法士長は下を向き少し恥ずかしがっていた。


そして、ミーナは喜んでいる魔法士長を見て穏やかな顔になりニッコリと笑った


「エリック、聞きたい事とはなんですの?」

エリック…どれだけ殴られた…

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