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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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合同訓練12

昨日新しい章に入るといいましが。今回は前回の続きでお楽しみください

「魔法士長、俺の質問をまだ答えてもらってないが?コソコソと後ろから付いてきて何の用だ?」


「なんだ!つけちゃ悪いのか!?」


(悪いとは言ってないが…ストーカーだぞ…)


などと思いつつも口にはださない。


「その、理由を尋ねているのだが?」


俺は威圧的な態度で問いただした


「う…そ、それはだな…その…なんというかだな…」


俺の質問に対して魔法士長は、子供が…やっちゃいけないことをしてしまい…親に怒られないように言い訳を探しているような様子だった。


「エリック様、マリア魔法士長は…エリック様の戦闘シーンを盗み見たかったようですよ?」


剣士長が俺の後ろから魔法士長の目的を話ながら歩いてきた。


「ち、ちがう!」


魔法士長は剣士長の話を顔を赤くしながらも否定した。


「ですが、残念でしたね魔法士長。どこからエリック様がこの場所にいると聞いたのか存じませんが、エリック様はあいにく…剣士育成高等学校に通っておられますので、魔法を使う場面などないかと」


剣士長はニヤニヤしながら…


私はこの目で見ましけどね?ハハハなどと言っているような顔で魔法士長に説明していた。


「な!なんだと!?エリック様が!!剣士学校へ!?それは…ほ、ほほほほ本当か!?」


魔法士長は剣士長の言葉を聞いた途端に驚きの声を発しながら驚きの顔に満ちていた。


「はい、本当ですよ。ですから魔法士長が来られたのは無駄だった…と言う事ですね」


剣士長は俺の事を代わりに伝えてくれたようだった。


「な、なぜ!そんなもったいない事を!エリック様!なぜなのですか!!」


剣士長の言葉だけでは納得がいかなかったのか、今度は剣士長ではなく直接俺に聞いてきた。


「なぜ、か…答えられない内容だとしたら?」


「そ、そんなに深刻なのか?…」


俺は魔法士長に冗談半分で答えたが、想像以上に魔法士長はその子供の様な体に見合うように信じやすい性格だと判明した。


「当然嘘だが」


「嘘!?嘘なのか!?どっちなの~!」


魔法士長は俺の言葉で混乱してしまい、少し怒っているようだった。


「エリック様、いいお父さんになれるかもしれませんね」


「よしてくれ」


剣士長のおふざけに俺は短い言葉で答えた。


「いいお父さん?なんのことだ?」


魔法士長は俺と剣士長が話している内容が何を意味しているのかわからなかったのか俺達に質問をしてきた。


「こちらの話ですよ、マリア魔法士長」


「そうか?ならよいのだが」


剣士長の言葉を今度は信じたように魔法士長は引き下がった。


「それで、ジェイコブ剣士長はなぜ戻ってきたんだ?」


急な話題転換だったが、剣士長は驚きもせず口を開いた


「みなさんがエリック様をさがしておりますよ?急に消えてしまったので皆心配しておりましたよ。ささ、戻りましょ」


俺は剣士長に悪い事をしたと思い森を出る事にした。


「エリック様、先ほどの剣士学校へ行かれた理由は…なんなのですか?」


魔法士長は俺がこの場から離れようとしているのを見て、先程の話題が気になったのか…急に掘り出してきた。


「マリア魔法士長…1度しか言わないからよく聞いてくれ…いいか?」


魔法士長はコクリと頷き俺の方に耳を傾け、聞く態勢がととのったようだった。


「それはだな…秘密だ」


その言葉と共に俺は、聞く態勢がととのっていた魔法士長からグーのパンチをもらってしまった。


(痛い…)


「エリック様!ふざけないでください!」


剣士と違い魔法士は腕力ではなく魔力を極めるために練習や訓練をおこなっているのだが…


魔法士長の一撃はそこら辺にいる兵士よりも力があるパンチだった。


そんなくだらない事を考えていた俺は森を抜けるために歩き出した。









「エリック様は、マリア魔法士長の扱い方がお上手ですね」


剣士長は歩き始めた俺の隣に並び、ふざけているような内容を聞かされた


「そんなことで褒められても何もうれしくないがな…」


俺は剣士長の冗談を冗談で返答し、森の入り口を目指す事にした。

子どのような体型のマリア魔法士長

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