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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
6/78

入学4

ランキング上位にはいりたい。

キンコンカーンコーンその甲高い音を聞いていた先生は口を開いた


「今日はここまで。ちゃんと自習してきなさいよ」


今日のラスト授業の終わりの合図を先生が口にするのをみんなが待ち望んでいたのか、

先生が終わりの合図をしたとたん…騒ぎ出した


「今日の授業がすべて終わったぞー!」


「イケメン決定戦よ~!」


大声で騒ぐ者もいれば小声で話し合う者もいた


「アメリア~あんたの旦那やばいみたいだよ?助けにいけなくていいの?」


「だから!違うってば!けど、多分エリック君の方は…多分だけど…負けると思う…」


「どうして?」


「わからない…けど…負けると思う…」


「嫁のカンってやつですか~?」


「もう!それでいいわよ…」


周りの話し声を聞いていたのかカルロスが自分の席を立ち俺のところまできた


「エリック、決闘場所はどこか希望はあるか?」


決闘場所はどこでもいいと思ったがこれは正式な決闘と言うことを思い出した


「場所はどこでもいい…審判はどうする?」


俺の言葉を聞いていたカルロスがニヤニヤしだした


「審判こそどうでもいいだろ?もしかして審判がいないと不正されると思っているのか?臆病者だな」


挑発してきたのだろうが俺はカルロスが発した言葉が考えられなかった


「臆病者?…何がいけない?生きるために必要な感情だ」


俺が喋り終わった、

とたんその場が笑いに包まれた


「フハハハハハ。いきるため!?ハハハハお前は何をバカな事を言っているんだハハハ」


(すごい、笑われるな…)


「バカな事か…それより、場所…どうする」


笑いが収まったのかニヤニヤした顔で俺の質問に答えてきた


「そうだな~観客もこれだけいることだしグラウンでやるとしようか」


カルロスが発したその言葉で俺は行動を開始した。









俺が一番先頭を歩きその後ろでカルロスが女子に囲まれ話し合いながらついてきていた。


そこで俺は廊下にあったモップが目に入りあることを思い出し、


後ろを向いた


「武器は何を使うつもりだ?」


俺の言葉で機嫌良く女子と話していたカルロスは急に機嫌が悪くなったように答えた


「あ?そんなもんなんでもいいだろ?だが、確かに武器がなければ話にならないな。どうしたものか」


「そうか、武器の持ち合わせはないのか…なら。」


俺は言葉を途中で止め先ほど見つけた廊下に立てかけてあったモップを手に取ったところでカルロスから声がかかった


「おいおい。そんなきたない物を剣に見立てて決闘するのか?勘弁してくれよ?」


カルロスの言葉の通りにモップの替糸部分はかなり汚れていた


(きたないな…しかたない)


俺はモップを両手で持ち、

替糸部分だけを折るようにして少し力を入れた。すると、

ポキッ!

と言う軽い音が鳴り響いた。


まるで柔らかい物を折るかのように簡単に折れてしまった。


その、

折れた持ち手の部分をカルロスに投げ渡した


「これでいいだろ」


カルロスは目を丸くして俺の投げ渡したモップの持ち手をキャッチした


「あぁ…これで、決闘ができるな…」


俺はその言葉を聞いてからもう一個のモップを手に取り、先程と同じように折った。


「そうだな」


俺はその言葉だけ残して歩き出した。


すると、俺の後ろ側が少し騒がしくなっていったが俺はその話し声を聞かずにグラウンドを目指した。




「さっきのみた?」


「うんうん!」


「軽く折ってたように見えたけど…確かあのモップって…」


「そうそう…この学校のモップは剣の代わりに使う生徒が多くてすぐモップが壊れるからと、モップに上級強化魔法を掛けてあると聞いたけど…今のって…」


その話を聞いていた一同が目を丸くした。










俺は先にグラウンドにつき


後ろにいるであろう人達を待つことにした。


(遅いな…俺も歩く速度はそこそこ遅いはずだが…)


くだらない事を考えていると校舎内から大人数がでてきた


「遅いぞ。ルールはどうする」


その問いかけに対して先頭にいたカルロスが答えた


「う~ん、どちらかの棒が手から離れた時又は…審判が勝敗は決したと判断した時でどうだ?」


「そうだな、そのルールで異論はない。それで、審判役はだれがする?」


「そうだな、公平な試合を俺も望む。ルールは俺が決めた。次は君が審判をきめてくれ」


「友達はいないが…しかたない…適当に…薄いエメラルド色の髪の…お願いできるか?」


俺は髪と目が薄いエメラルド色をした子に視線を向けた。


その瞬間、

目の前にいたカルロスが喋りだした


「ほお、君もお目が高いね僕も彼女が一番クラスでかわいいと思っていたのさ」


その言葉を俺は完全に無視し、

彼女に手招きをした。


すると、


彼女が驚いたようだった


「え!?私!?」


「アメリア~ご指名よ~」


驚いている彼女の隣からヤジが飛んできた


(アメリア…と、言うのか)


「アメリア、お願いできるか?」

かわいい。

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