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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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合同訓練9

Twitterの方で、

カスタムキャストで作ったメイドのエーベルを載せましたので、興味のある方は見てみてください

「あの方達は…呆れるほど強い方達ですよ」


剣士長は空を向きどこか遠くを見ながら語っていた。


「英雄の方々はすごいと…漠然とした言葉でしか聞いたことはなかったのですが…剣士長様がそこまで実感するような方達なのですか…努力しても辿り着けない才能の領域ですか…」


ハンクは剣士長の話を聞いて気を落としてしまった様子だった。


「あ、あの…私も…1つ質問いいですか?…」


どこか遠い場所を見ていた剣士長だったが、新たに質問をしてきた女子生徒の方を向いた。


「今日は質問尽くしですね。いいですよ、なんでも聞いてください」


その女子生徒は緊張していたのか、深呼吸を1度してから口を開いた


「もし…もしですよ?…また、最上級クラスの魔物や魔王が復活したとしたら…私たちは成す術無く…ただじっと指をくわえて英雄の方々を待っているだけなのでしょうか…私たちは、これからどうしたらいいのでしょうか…」


それは、女子生徒の純粋な思いのような質問だった。


「その質問は少し困りますね…私も答えかねます…ですが、英雄の方々が到着するまでの間は私たち兵士が時間を必ず稼いで見せます。そして、君たちも将来国民の命を預かる側に立つかもしれませんね…その時は私はいないかもしれませんがないが、民を守ってください…決して…人間をやめないでほしい…」


(人間をやめないでほしい…か。訳がありそうだな…やっとお出ましか)


俺は剣士長の放った言葉の意味を考えていると、接近してくる魔物の存在を察知した。


俺はとっさに剣士長に目配せし、魔物の存在を伝えた。


すると剣士長は皆の注目を集めるためか、手を何度か叩いて鳴らした


「おしゃべりはここまでで終わりです。向かってきてますよ戦闘準備をお願いします、私は後ろに下がって見ていますので、がんばってください。では」


そう言うと剣士長は一瞬で後ろにジャンプをして…


姿を消した。


だが、なにが向かってきているのかは口にしていなかった。


しかし、班員全員は一瞬でその言葉の意味を理解し戦闘態勢に入った。


俺達は周りを見渡しどこから来るのかを待っていた。


すると俺達が歩いていた進行方向からイヌのような姿をした魔獣が勢いよく飛び出てきた。


それに素早く対応をしたのは剣術大会優勝者のカルロスだった。


カルロスは飛び込んできているイヌの様な魔獣に向かって剣を両手で持ち自分の横斜め後方に溜め込み、

タイミングを見計らって勢いよく斬りつけた…


(タイミングはバッチリだったが…読まれていたようだな…)


飛び込んできた魔獣はまるでその攻撃パターンを読んでいたかのように勢いよく斬りつけてきたカルロスの剣を爪でガードした後、

さすがに威力までを殺すことはできずに数メートル後方に飛んでいった。


その魔獣は、うまく体をくねらせて着地した…そして、次の瞬間にはこちらに駆け出していた。


「ここは、私が!」


アメリアは勢いよく剣を振るったせいで体制が未だ戻っていないカルロスを見て魔獣の攻撃を代わりに受けようとした時…


「どけ!」


すると、攻撃を受けようとしていたアメリアを無理矢理どかし、

再びカルロスが魔獣の攻撃を受けた。


「な、なにを…」


アメリアは今、起きたことを理解できていないような顔をしていたがカルロスはお構いなしに魔獣と戦っていた。


カルロスは魔獣の攻撃を剣で防ぎ、足を使って魔獣を蹴り飛ばした。


すると、魔獣を飛ばしたのを見計らって、

魔法士学校の生徒のハンクが魔獣に杖を構え魔法を詠唱させた


「ストーンナー!」


その言葉で杖の先から、いくつかの石が作られ、勢いよく魔獣に飛んでいった。


バンバン!


その音と共にカルロスは口を開いた


「邪魔をするな!」


なんと、カルロスはハンクが放った石魔法をすべて叩き斬ってしまったていた。


「お前…どういうつもりだ?…」


ハンクは少し威圧的にカルロスを問いただした。


だが、当然ながらカルロスは魔獣との戦闘に夢中で答える気はないようだった。


だが、隙を見計らっていた魔獣はカルロスが一瞬ハンクの方を向いた時を見逃さず、狙い…攻撃を仕掛けてきた。


そしてその攻撃はカルロスは対応できずに体で魔獣の攻撃を受けてしまい…


その場に倒れこんでしまった。

どうした?…カルロス…

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