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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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合同訓練8

この季節、花粉が…

本当に辛いですね。

「ジェイコブ剣士長様、1つ質問いいですか?」


10人1組の班を作り、現役の兵士がそれぞれ1人…その班に誰が付くのか割り振られた後、各班自分たちのペースで森の中へ歩いて行った。


そして俺達は周りを警戒しながら歩いていると、最後尾にいた剣士長に魔法士学校の生徒が話しかけていた。


「いいですよ。ですが、どうして剣士長をしているの?とか…どうやってそこまで強くなれたの?と言うような、ぶっ飛んだ質問はやめてくださいね。私自身努力もしましたけど、最終的には才能が左右すると思っているので」


剣士長はどこか遠い所を見ているような目をしていた。


「そんなふざけた質問はしません。ですが…」


質問をしている生徒は一度話を区切り、メガネを右手で付け直した


「いくら事前調査をしたとはいえ…やけに、落ち着いていらっしゃいますね…その理由はやはり、自分に自信があるからなのですか?

それとも、いつもこんなに落ち着いていられるのでしょうか?」


質問をしている生徒は妙に落ち着いている剣士長を見て不思議に思い、その理由を聞きたかったようだった。


「この班のメンバーは非常に優秀な生徒が多くて…

例え、上級クラスの魔物が出たとしても、私はこの班ならば勝てると確信しているからですよ」


剣士長は何かを隠しているのか、そんな言い方をしているような違和感を俺は感じ取った。


(深読みのし過ぎか?…それとも、俺に言っているのか?…)


「そんなに…すごいメンバーなのですか?」


「そうさ、なんたって僕がいるのだから…当然の事だね」


自意識過剰なのか、急にカルロスが話に入ってきて横槍を入れらてた。


「カルロス…君?だったよね。確か君は剣術大会で見事優勝したと聞いているよ」


剣士長は横から入ってきたカルロスの成した事が本当なのか確認を取るような感覚で話していた。


「そうですよ、僕は剣士長様の言う通り剣術大会で優勝したのさ」


カルロスは誇らしげに語っていた。


そんなカルロスを完全に無視し魔法士学校の生徒は質問を続けた。


「剣士長様…その理由だけでは、落ち着いている理由にはならないと思うのですが…?」


剣士長は質問をしてきた生徒に関心したような目で見ていた。


「するどい質問だね…確かに、いつもより私は落ち着いていると自覚していますが…理由としては、自分に自信があるから…と言う考えの逆なのかもしれませんね…」


「逆…と、言いますと?剣士長!…教えてください、私は…もっと強くならなければいけないのです…お願いします」


質問をしていた生徒は頭を下げ必死に剣士長の教えを乞おうとしていた。


「君の名前は?」


剣士長は必死な生徒を見て何を思ったのか名前を訪ねた。


「私ですか?…私は、ハンクと言います」


質問をしていた生徒は訳が分からないと言ったような顔をしながら名前を名乗った。


「ハンク君か、いい名前だね。」


「あ、ありがとうございます」


ハンクは急に自分の名前を褒められて困惑した様な顔をしていた。


「ハンク君は訓練や特訓…実戦経験など…つまりは努力をすれば私みたいに…いいや、英雄の方達のようになれると思っていないかい?」


「はい、今でもそう思っています」


剣士長の核心をついたような質問にハンクは少し驚いたような顔をしながら答えた。


「私も最初はそう思っていました…ですけど、思い知らされましたよ…」


剣士長は話を1回区切り俺の事を一瞬見てきた。


その一瞬の出来事を幸いにも誰も気がつく者はいなかった。


そして再び剣士長は口を開き語り始めた


「先日私は英雄のある方の戦闘をこの目で…しかも間近で…見ることが出来たのですが…実感しましたね…私がどれだけ頑張っても越えられない壁はあるのだと…そして、その戦闘は戦闘ではなく…英雄の方の一方的な蹂躙でしたね…本当に…あの方達は…呆れるほど強い方達ですよ」


剣士長は空を向きどこか遠くを見ながら語っていた。


(俺の戦闘を見せたのは…失敗だったか?…)


俺は剣士長の話を聞き…戦闘を見せるにはまだ早かったと反省をした。

剣士長…

実はかなりの、努力家

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