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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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合同訓練3

こんばんは、

ジュースよりお茶派の暁 皇成です。

ごゆっくり、どうぞ

「ね~エリック君。今週末、王都に遊びに行かない?」


俺とセレスティアはしばらく歩いたところでセレスティアから急な提案を出してきた。


「何をしに行くんだ?」


俺は素直に何をしに行くのか、気になり質問をした。


「それは~お買い物だよ?」


セレスティアはまるで王都に行く理由はそれ以外ありえないと言うような顔で答えてくれた。


(王都へ買い物か…武器や防具の調達や生活必需品のたぐいか?…ちょうど、俺も欲しいものがあったからな、ちょうどいい)


俺はセレスティアの話を聞いた後、

少し考えるそぶりを見せ、口を開いた


「わかった、一緒にいくか」


俺の言葉を聞いて、セレスティアは少し目を見開いた


「ほんとに?ありがと~」


行くことは決定したが、俺の中にはまだ疑問が残っていた


「朝から行くだろ?集合場所はどうする?」


「う〜ん…あっ!あの花屋の前なんてどう?」


「悪くないな」


俺は短く答え、了承した。


「それじゃ、私の家はこっちだから、送ってくれてありがとう~またね!」


セレスティアは手を伸ばし、俺達が歩いてきた進行方向の右側に指をさした。


そして、指をさした方向へ走って向かっていった。


俺は走っていくセレスティアをみて、視界から消えるのを待って…帰る事にした。


(王都へ向かうとなると…いくら、武器や防具を買うためと言っても、ちゃんとした服装を着た方がいいかもな。ミーナに頼むとするか…)













「おかえりなさいませ、エリック様」


家に入るといつも通りメイドのエーベルが玄関で俺の帰りを待っていたかのように立っていた。


「ただいま、エーベル」


「今日は少し遅帰りですね。悪いとは言いませんけど、気を付けてくださいね。この頃何かと物騒ですし…それに…ミーナ様が、ご機嫌斜めになるので…」


エーベルはミーナがご機嫌斜めで困っているようだった。


「すまない、友達を送っていて遅れた」


俺の謝罪の言葉を聞いて…

エーベルは苦笑いを浮かべた後、口を開いた


「私は構いませんけど…ミーナ様の方をお願いします…」


「ミーナはまた、俺の部屋か?」


俺もちょうどミーナにお願いしたいことがあったため、ミーナの居場所を確認した。


「はい、エリック様のお部屋におります」


その言葉を聞き自分の部屋を目指した。









「いるか?」


俺は無造作に自分の部屋のドアを開け放った。


すると、俺のベットの上にミーナが顔を埋めていた。


「何をしている?」


俺の言葉でビックリしたのか、勢いよく起き上がってきた


「エ、エリック!?お、おかえりなさい…今日は、遅かったわね…」


ミーナは勢いよく起き上がったせいで乱れてしまった髪を慌てて整えていた。


「ああ、友達を送っていたんだ…それより、お願いがある」


「どうしたのですの?」


髪を整え終えたのか、真剣な顔で聞いてきた


「今週末に王都に行くことになった。それに伴い、王都に見合った服装を見繕ってくれ…」


ミーナが真剣に聞いてくれているので俺も真剣にお願いをした。


「なんですの?そんなことくらい、お願いされるまでもないですわ!私にすべてをゆだねてくださいの!」















 週末になり…俺はミーナに服を選んでもらい待ち合わせ場所の花屋の前まで来た。


(少し早すぎたか?)


俺は早く付きすぎたと思い、待つことにした。


そして…30分程立った時、セレスティアが現れた


「ごめん~待った?」


(ミーナに気を遣うものだと教わったからな…仕方ない…)


「俺も今来たところだ」


俺は優しい嘘を付きセレスティアを安心させた。


「今日のエリック君…なんか制服の時と違って…かっこいいね」


セレスティアは俺の服を足から頭にかけてゆっくりと見上げていた。


「そうか?ありがと」


(ミーナに選んでもらって正解だったな…)


「そんなセレスティアもいつもより良いと思うぞ」


「ほ、本当に?」


「ああ」


俺は短く答えた。


(気を遣うのも案外…難しんだな…)

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