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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
48/78

体育祭10

どうも。

スマホアプリ

カスタムキャストを入れて、登場人物を作って、遊んでいました。暁皇成です。

ごゆっくりどーぞ

「どこら辺にいるんだ?」


俺達がレバノン大森林に入ってから未だに1体も魔物を見ていない状況だった。


「報告によるともう少しだと思うんですけど…」


「移動したってことか?…」


俺は周りを見ながらジェイコブ剣士長に質問した。


すると、不意に後方から火玉が飛んできた。


俺は瞬時に剣士長を持ち上げ、呪文を唱えた


「リテマラ」


その言葉を口にした瞬間…


目の前の景色が変わった。


「これは…転移魔法ですか?…」


俺達は火玉を撃ってきた魔物の数メートル後方に転移していた。


「そうだ…いきなり背後から攻撃をしてきたんだこれぐらいしないと割に合わない」


俺はそう言ながら右手を魔物に向けた。


(アンリミテッド・リベレーション)


無詠唱化した魔力開放呪文を唱えた。


すると、体の内側から魔力が溢れ出てくる感覚に見舞われた。


続けて俺は口を開いた


「イグニッション」


俺の手のひらから先程魔物が撃ってきたモノと同じ火球を作り出した。


だが、俺は先程の火球よりも大きくしたものを作り出し、無造作に放った。


「「グアアアアアアア!!」」


目の前の魔物は俺の魔法が当たった瞬間に暴れだし、叫んでいた。


「今…何の魔法を放ったのですか?…」


剣士長は少し恐怖を感じたような顔で俺に聞いてきた


「さっき、あいつが俺達に向かって撃ってきた魔法と同じやつだ…」


「それは、なんの御冗談ですか…私が見た火球は、あんな威力などありませんでしたよ…」


「そうか?俺には同じに見えたぞ」


(威力の差で異変に気が付いたようだが…やすやすと自分の秘密を伝える程、俺はバカではない…それに、同じ魔法を撃ったのには変わりはないのだから…嘘はついていない。)


俺は自分で自分を納得させ、未だに生きている魔物を見た


「そういえば、ジェイコブ剣士長。あれは、報告にあった上級悪魔であってるのか?」


剣士長は目の前の魔物を見ながら少し考えた後、口を開いた


「はい、報告にあった、羊の角が生えて…羽が生えており…禍々しいオーラをまとっていると聞いておりますので、多分あの魔物かと…思われます」


「そうか、ならよかった。これで、違っていたら2度手間になるところだった…」


俺は皮肉交じりに安堵した。


「失礼ですが…失敗するとは考えないのですか?」


俺はこの質問に答えるか否か少し考えた…


そして俺は答えるという結論にいたった。


「そうだな、考えないと言えば嘘になる。だが、俺達英雄と呼ばれる連中は…人類全員の命を背負って戦ってきたんだ…だからこそ、自分が負ければ人類の敗北を意味する。負けるビジョンを描く暇があるのなら勝つビジョンを描いた方がマシという訳だ」


(人に教えるなんて…らしくないな…)


本来自分以外に情報を与える行為は自分の首を絞める行為につながる可能性があるため、安い情報も与えないようにしてきた俺だが。


「甘くなったな…」


俺は剣士長に聞こえない程度の声量で呟いた。


「ジェイコブ剣士長、少し剣を借りていいか?」


「それは、構いませんけど…どうされるのですか?」


剣士長は不安に思いながらも俺に、自分の腰に掛けていた剣を渡してくれた。


「壊れたら、すまない」


「え!?」


剣士長は間抜けな声を出した。


だが、俺はそれを無視し剣を構え、口を開いた


「グレンツ、ヒートブラスト」


俺は二つ同時に呪文を唱えた。


瞬間、剣士長から借りた剣が赤くひかり、まるで熱を持ったような様子になった。


そして、俺は目の前の魔物に向かって駆け出し…


上段からの一撃を浴びせた。


すると剣を刺したところが爆発をおこした。


その爆風で俺は飛ばされ、剣士長のいる場所まで吹き飛ばされた。


「痛い…魔物はどうなった?…」


俺は初めて使った技の威力を確かめるため吹き飛ばされてきた方向をむいた。


「あれは、なんですか!?」


剣士長は驚きのあまり、声を大きくして俺に訪ねてきた。


すると、魔物から激しい炎が上がりその炎に覆われて段々と溶けていくところだった…


(やり過ぎた…のか?…)

オーバーキル

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