体育祭9
スマホが…
割れてしまいました。
俺は校長室のドアをノックし、中からの返事を待った。
すると中から返事が来るかともっていた時、
ドアが開けられ校長先生から姿を現した
「エリック君、入って入って!」
校長先生はソワソワした感じで俺を校長室に招き入れた。
「急にどうしたんだ?」
俺はドアを閉める校長先生の方を見て質問をした。
すると不意に背後から声が掛けられた
「エリック様、ご無沙汰しております」
俺は声が聞こえた方向を向いた。
そこには鎧を着た男が頭を下げていた。
「ジェイコブ剣士長…」
声を掛けてきた男はこの国で知らない者がいないほど有名な人だった。
「よく私ごときの名前を覚えていてくれましたね」
「忘れる訳がないだろ、まだあれから1年しかたっていないだろ、それに、この国じゃ有名な剣士長様を知らない人などいないだろ」
俺は知っていて当然だと口にした。
「そんな…私ごとき英雄の皆様方に比べたら足元にも及びませんよ」
剣士長のジェイコブは謙遜交じりに答えた。
剣士長の謙遜は完全に無視し俺は本題に入ることにした
「それで、なにか用か?」
「それはだね…」
急に校長先生が口を開き、話を割って入ってきた
「いえ、それには及びませんよ校長先生」
ジェイコブは校長先生が話すよりも自分が話した方がいいと判断したようだった。
そして、校長先生は何も言えずに口を閉じてしまった。
「先日レバノン大森林に上級悪魔らしき存在を発見したとの報告を受け、昨日…急ぎ討伐隊30名を結成し、討伐に向かったのですが…討伐に失敗して、重傷者13名、死者2名という壊滅的な状況で王国に戻ってきたと報告を受けました。そこで、バクドムンド王は早急にその上級悪魔の討伐を英雄の方々に依頼するように私に命令を下しまして、こうして頼みに来た次第でございます」
剣士長は手寧に説明をしてくれた。
「なるほど、状況は理解した。それで、国王の依頼はその上級悪魔を討伐してほしいと言うものであっているか?」
俺は間違っていると大変なことになると思い、剣士長に確認をした。
「はい、その通りです。こう言っては彼らに申し訳ないのですが…彼らでは歯が立ちませんでした…ですから、なにとぞ…エリック様には上級悪魔を討伐していただきたいです」
剣士長は申し訳なさそうに喋っていた。
そして、校長先生は国王からの依頼と聞いて驚いた顔をかくしきれていなかった。
「国王からの依頼か…なんとも、断りずらい相手だな」
俺は皮肉交じりに答えた。
「私からもお願いします」
すると剣士長はそう言い頭を再び下げ始めた。
俺はそれを止めるように口を開いた
「それは、よしてくれ。それに元々断るつもりなどない」
「それでは!…引き受けて、いただけるのですか!」
剣士長は必死に俺が依頼を受けるかどうかを確認してきた。
「ああ、そのつもりだ」
そう言うと、明らかに嬉しそうな顔を見せた。
「エリック様、第2陣を整え終えて、いつでも出陣できる用意ができております。」
剣士長は俺1人では倒せないと思っていたのか兵士を用意していたようだった。
「そんなものは、いらない。また、死人を増やす気か?」
俺は強い言葉で言い切った。
「エリック様お1人で行くつもりですか?…」
おそるおそるといったような感じで質問をしてきた
「そうだが、何か問題があるのか?」
「いえ…そう言うわけではないのですが…もし、エリック様になにかあっては行けないですし…足でまといでしょうけど、私もご一緒させてください」
(上級魔獣オルケリュスを1人で倒した伝説を持つ、剣士長がご一緒したいと言ってくるとは、光栄だな)
などと思いながら口を開いた
「それは、構わない。逆に助かる。詳しい場所を案内してくれ」
「はい!」
剣士長は英雄の戦いを間近でみれるのがうれしいのか、元気よく返事をした。
「校長、そう言いう事だ…体育祭を抜けさせてもらう」
「それは、全然かまわないですよ、私がうまく伝えておきます。安心して依頼をこなしてください」
校長先生の言葉を最後まで聞き、
俺達はレバノン大森林へ向かうことにした。
長々話しが続きましたが、わかりやすいように説明させて頂きました。ご了承ください