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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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体育祭7

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よろしくお願いします!

教室に戻ってきた俺達の前に先生が立っていた。


「お前ら、どこへ行っていたんだ?」


先生は少し怒ったような表情で俺達に質問をしてきた。


「グラウンドへ出ていました」


カルロスは俺達を代表して答えてくれた。


「何故だ?」


先生は短い単語で再び疑問をぶつけてきた


「どの種目に誰が出るのか決まりませんでしたので、グラウンドへ出て実際にやってみることにしました」


「そうか…それはわかった…それでお前たちは今、何の時間だと思っている?」


先生は俺達を確かめるように聞いてきた。


「それは、僕達がどの種目へ出るのかを決める時間だと思っていましたが、違いましたか?」


カルロスは当然と言ったような感じで答えた。


すると、先生は俺達に飽きられたようにため息を1つした後口を開いた


「お前たち…確かに俺も何も言わずに教室を出たのが悪かったが…何故誰も疑問を覚えなかった。いくら、お前たちに時間を与えると言ったが…誰が授業をやらないと言った」


先生の言葉を聞いていた皆は驚いた顔をしていた


「え!そうだったんですか!?」


「てっきり、授業の時間を使ってやるものだと思っていました」


皆が自分の思っていることを、おのおの口にしていった。


すると、ある生徒が声をあげた


「それはどういう事ですか?」


カルロスだけは未だに分かっていないようだった。


「なんだ、お前は頭が良いと思っていたが…本当にわからないのか?それとも自分のあやまちを認めたくないだけか?」


先生はカルロスを疑っている様子だった。


「どういう意味ですか?」


カルロスは訳がわかないといったような顔をしていた


「本当に分かっていないようだな…」


先生は呆れたようだった。


そして再び口を開いた


「いいか?お前たちは授業中に集団で抜けたという訳だ。わかったか?わかったならお前たち全員!今日1時間多く授業を受けてもらう!」


「「ええ~!!」」


先生の話を聞いていた皆は当然ながら補習を嫌がった。


「ええ、じゃないぞ。これは決定事項だ」


先生は補習をやると断言した。
















 そして…予定通りならば今日の授業はこれで終わりだったが…


「よし、それじゃあ、朝言った通り授業を続けてやるぞ」


「ほんとにやるんですか!?先生!」


「俺は嫌だよー!」


皆はここにきて必死の抵抗を見せた。


「決定事項と言っただろ?このことに関してはちゃんと許可も下りている。それに、お前たちの成績にも関わる事だ仕方ないとおもって、諦めろ」


先生の言っていた事は俺達生徒の事を思って言ってくれているものだった。


「そこをなんとか…」


「もう、諦めなよ男子…」


「クソ…」


先生の意図を掴めない男子生徒が未だに見苦しい抵抗をみせていた。


だが、その抵抗もむなしく…授業が開始された。














授業が終わり、俺はいつも通りみんなが帰り始めたころに教室を出て校長室へ向かった。


 コンコンッ!


俺はドアをノックした後中の返事が返ってくるわけもないと思い開けようとした…


すると、中から返事が返ってきた。


「どうぞ」


その声は校長先生本人の物だった。


(校長先生が居るとは…ちょうどいい…)


校長先生は4日間不在で話す機会がなかったと思いながら俺はドアを開けた


「失礼します」


「今日も来てくれたのですか!私が居ない時もいつもやってくれたとちゃんと聞いておりますぞ!ですが、本当にエリック君はやらなくても、退学にはならないのですから…そこまで頑張らなくても…」


校長先生は俺を心配してくれているのか、英雄の俺に掃除をやらせるのが悪いと思っているのか…


どっちかは分からなかった。


だが、そんな校長先生を無視し俺はあることを聞いてみることにした


「ミーナに報告したのは校長か?」


俺は少し威圧的に問いただした。


「はぁ…そうですね。私です…早急にお伝えするのが最善と考えまして…そうさせていただきました」


校長先生は少し思うところがあるのか、ハッキリと喋ってはいなかった。

明日も、よろしくです。

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