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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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体育祭6

この頃、思うようにブックマーク登録者数が増えません。

俺達は教室を出た後、みんあでグラウンドに向かった。


「カルロス君、グラウンドに来たわ良いけど具体的に何をするの?」


カルロスに近い位置で歩いていた女子生徒がカルロスに質問をなげかけた


「そうだな~、とりあえずみんなの身体能力を知りたい。どうすればいいと思う?」


カルロスは女子生徒と話しながらアメリアの方を向いて質問を飛ばした


「え!?…わたし!?…」


アメリアは当然ながら驚いた反応を見せた。


「君がみんなの実力にあった種目をやるべきだと言い出したのだ。最後まで自分の言葉に責任をもってもらいたいな」


カルロスは威圧的にアメリアを問い詰めた


(あの言葉はそんな責任を負うほど重い言葉だったのか?…知らなかった。)


「そ、それじゃあ…せっかくグラウンドに出たことだし50m全力で走ってみるっていうのはどうかな?…」


アメリアが言い終えるとカルロスの熱狂的なファンが反対と言ったような感じの言葉を口にした


「あんた!何を言っているのよ!」


「そうよそうよ!制服が、土で汚れたりしたら!あんた、責任持てるわけ!?それに汚れるだけなら、まだいいかもしれないけど!破れたり傷ついたりしたら!どうしてくれるの!?」


カルロスのファンの女子生徒二人組は責任を全部アメリアになすりつけようと吠えていた


「そ、それは…」


アメリアは何も言い返せずに言葉に詰まってしまった。


するとカルロスは何かを考えるそぶりを見せた後…口を開いた


「う~ん、それもそうだね」


女性生徒二人組はカルロスも加わったことによりさらに調子に乗った様子だった。


「ほら、見なさい。カルロス様だってこうおしゃっているのよ!」


「そうよそうよ!仕切るのはカルロス様よ!あなたごときがでしゃばるんじゃないわよ!」


二人はしつようにアメリアを攻め立てた。


だが…カルロスは的外れな事を言い出した


「よし、50m走るとするか。せっかくグラウンドにでたんだ、何かしないとな」


「「え?」」


二人は同時に驚きの声を発した。


「うん?どうかしたか?」


カルロスは今までの会話を何も聞いていなかったような様子だった。


「い、いえ!カルロス様の言う通りです!せっかく、グラウンドまで来て何もしないのは…無駄足と言うものですね!」


「そ、そうよそうよ!誰ですか?…グラウンドに出てまで何もしないと言ったのは!まったく…困りものですね…」


先程までアメリアをしつように攻め立てていた二人は急に手のひらを返し始めた。


すると、それを見ていた生徒達が笑い始めた。


そして、先ほどまであった緊迫感が一気になくなっていった。


「何をみんなは笑っている?」


カルロスは訳が分からないのか、周りを見ながら二人に質問をした。


「わ、わかりません…」


「そうか、だが…そこまで気にする必要はなさそうだな」


カルロスはそう言い切り再び口を開けた


「そろそろ、始めるとするぞ」


カルロスの言葉で一気に笑い声は収まった。 
















「位置に着いて…よーい」


パンッ!カルロスの手の鳴らす音に合わせて生徒が走っていった。


次々と走っていき…ついに、俺の番が回ってきた。


「位置に着いて…よーい」


パンッ!


その手の音と共に俺はゆっくりと駆け出した…見る見るうちに他の生徒に抜かされ…最下位でゴールとなった。


(こんなものか…)


俺は自分の走り方に納得した。


すると、記録係でアメリアが居た。


そのアメリアが話しかけてきた


「惜しかったね…エリック君…一緒に走った人達はみんな足が速い人達だから、気にしないでね」


アメリアは俺を心配して声を掛けてくれたようだった


(なぐさめるにしても…今のは圧倒的な開き差があったのだが…)


俺はアメリアが心配してくれているようなので、それだけで良しとすることにした。


「よし、全員おわったな。教室に戻るとしよう」


全員の記録が終わり…俺達は教室に戻ることになった。

体育祭っぽい事

始まりましたね

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