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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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体育祭5

この頃アクセス数が、いい感じです!

「2週間後…基礎体力を上げることを目的とした体育祭を開くことになった!」


先生の言葉を静かに聞いていた生徒達は少しおどろいた様子だった。


「先生!体育祭って…中等部ではないんですから…そんなお遊びをしている暇は俺達にあまりないとおもいますが?」


「そうですよ、先生!確かに体育祭は楽しいですけど…ここは剣術を極める学校なんですよね!でしたら、基礎体力を上げる方法なら他にいくらでもあると思いますが?」


生徒達の厳しい意見に先生は少し押され気味だった。


「おい、お前たち!なにをやる気のない事を言っている!いくら、お遊びに近いからって…お前たちに合わせえた練習という事だ。わかったか?」


先生も思うところはあるだろうが、上からの命令なら従わなければならないという事だろう。


先生は、生徒達を見渡し頭をコクンと頷いた。


「よし、そして2週間後に体育祭は開かれる…そこで、なんの種目にでるかを決めていきたいと思う。全員必ず1種目にはでてもらう。」


先生が言い終えると1人の生徒が声を掛けた


「先生、なんの種目があるんですか?」


その質問はもっともな質問だった。


「それは後日伝える、それまで気長に待て」


先生はそう言い普通通り授業を始めた。

















 あれから3日が立ち…突然先生が話し始めた。


「前にあった種目の話だが…今回おこなわれる種目は…50m走に100m走、30キロリレー、障害物競争、そして…3組対抗3本綱引きだ」先生の話を聞いていた生徒達は友達と顔を見合わせ話し始めた


「なんか、楽しそう!」


「私も!それ思った!」


女子生徒達はテンションが上がっているようだった


「さて、種目も言い終えたわけだが…30キロリレーはみんな参加するとして…ほかに必ず1種目は参加しろよ。どれに参加するかは、お前たちに時間を与える。自分たちで話し合って決めてくれ」


先生はそう言うと教室を出て行った。


(こうなると…このクラスのまとめ役を誰が…やるのか…だ…)


だが、俺の心配はどこ吹く風といったような感じで、カルロスがみんなの前に立って出た。


「みんな、僕が仕切らせてもらうけどいいかな?」


カルロスは生徒達全員の顔を見てから再び口を開いた


「反論はなさそうだね、それじゃ僕が仕切らせてもらうね」


「キャー!愛しのカルロス様よ~!」


「カルロス様に仕切られるなんて!幸せ!」


一部の女子生徒がカルロスに対して熱狂的なファンがいるようだった。


(それにしても…実戦訓練の1件からさほど時間がたっていないが…よくカルロスは立ち直れたな…想像以上に強い男かもしれないな…)


俺はカルロスのメンタルを再評価した。


一方…

黄色い声援をもらっているカルロスは当然といったような顔で立っていた


「それじゃー…適当に自分のやりたい奴を早い者勝ちでいいだろうか?」


カルロスは前に出たはいいが、誰がどの種目をやるのかを、どうやって決めるのか…そのやり方を決めていなかったようだった。


「カルロス君…少しいいかな?」


すると、クラスの中で1人手を挙げる人物が居た


「なんだね、アメリア」


カルロスは上からアメリアを見下しているようだった


「早い者勝ちで種目を決めるのは…反対かな…」


「どうしてだね?」


アメリアはよわよわしく口を開いた


「私は、自分の好きな種目だけをやるのではなくて、多少嫌でもその人に向いた種目をやるべきだと思います」


アメリアの発言を聞いていた生徒たちの1部には頷く生徒もいた。


「でも、嫌な種目にまで出なきゃいけないほどこの体育祭は大事なのかね?」


カルロスは誰もが思ったが口にしなかった疑問を口にした。


「それは…」


アメリアは言葉に詰まった様子だった。


「すまないね、アメリア。意地悪な事を聞いた。そうだね…アメリアの言う通りその人の実力にあった種目にするとしよう」


皆は黙ってカルロスの言葉を聞いていた


「さて、その実力の確かめ方だが…これからグラウンドにでて実際にやってみるのはどうだ?」


カルロスの提案に否定の声はなかった


「反対の声がないようなので、行くとしよう」


カルロスがそう言うと生徒達が次々に立ち上がった。

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