体育祭4
昨日の投稿の内容の少し変更を申し上げます
兵士が5人班を口にする時にエカテリーナちゃんレティシアちゃんアメリアちゃん
と、書いておりましたがエカテリーナさんレティシアさんアメリアさん
に、変更させて頂きました。
俺はアメリアと別れた後、自宅へ戻った。
「おかえりなさいませエリック様」
エーベルは頭を下げて俺を迎えてくれた。
「ただいまエーベル」
俺はエーベルに挨拶を交わし自室に足を向けた
「エリック様」
すると、俺が自室に行こうとした時不意にエーベルに呼び止められた
「どうした?」
「今日の授業内容は…実戦訓練…が、おこなわれたはずですが…ケガはございませんか?」
エーベルは心配そうにこちらを見てきた
(ここで変な事を言ってエーベルを心配させるようなことは、よした方がよさそうだな…)
「大丈夫、問題ないよ」
俺はうっすらと笑いエーベルに心配かけないようにした。
「そうですか…嘘はございませんね?」
エーベルは俺の回答が不審に思ったのか疑いの目を俺に向けてきた。
「ああ、真実だ。」
俺は真剣な表情で答えた
「そうですか…わかりました。それを信じますね。ですが、本当に何かあった時は素直におっしゃってくださいね」
エーベルの言葉はまるで俺が嘘をついているような言い方をしていた。
「本当に…なにもなかったのだが…わかったよ、何かあったら必ず言うよ」
俺はエーベルと約束し、自室に戻ろうとした時…
勢いよく扉を開け、入ってくる人物がいた。
そして、急に俺の体に腕を回し…抱き着いてきた
「ミーナ、どうした…依頼の方は大丈夫なのか?」
俺は少し驚いたが、落ち着いて質問をした。
「エリック!聞きましたわ!大丈夫でしたか!?ケガはありませんか!?」
ミーナは本当に心配してくれているのか、俺の言葉などに聞く耳をもたなかった。
(しかたない…)
俺の話を聞かないミーナを見ていた俺は、しかたないと自分を自分で納得させ…口を開いた
「話を聞いたのならわかるだろ?」
俺はその言葉でミーナを安心させることにした。
「心配しましたわ…それに、偉いですわ。しっかりとガモフのおじいさまとの約束を守ることが出来て、本当に偉いですわ…」
ミーナはそう言いながら俺の頭を撫でてきた。
だが、エーベルは俺の事をジーッと見てきていた…
その目は俺にとって、突き刺さるような痛みのある感覚だった。
俺はそんな感覚を感じエーベルの方を向いた。
すると、それに気が付いたのかエーベルはニッコリと笑い口を開いた
「私は、全然おこっておりませんよ?本当に!エリック様が息を吸うような嘘を付いただけですし!そんなことくらいで、私は怒ったりしませんよ?」
エーベルの話し方は完全に怒っているソレだった。
「どうかしたのですか?」
ミーナは訳が分からないような顔をして俺とエーベルの顔を交互に見てから質問をしてきた
「いえ、なにもございません!エリック様が!嘘を付いただけの事ですから!」
ミーナは頭の上にハテナマークを浮かべ、唇に人差し指を当て、頭を少し傾けた。
「どういう事ですか?」
「ミーナ…それ以上聞くな…」
俺は少し威圧的にミーナの口を閉ざさせた。
次の日…俺は学校で思わぬ事を先生の口から聞くこととなった。
「おまえら、昨日は疲れたか?疲れただろ、ちゃんと休めたか?」
先生は朝から元気よく話していた
「実戦訓練がおわり、各生徒達は自分に足りないものが見えてきたんじゃないか?」
先生はまるで、予想していたかのような言い方だった。
だが、先生が口にした言葉は多少の違いはあれど、あながち間違っていないようだった。
自分に足りないものに気が付くのではなく、自分に足りないものがあると、わかった生徒達がほとんどのように思えた。
「さて、そんなお前達に足りないものの1つ…」
先生は少しの間を開け、再び口を開いた
「基礎体力だ!これを上げないことには、どんなに技を磨いても実戦では使い物にはならないと言う訳だ。そこでだ!2週間後…基礎体力を上げることを目的とした体育祭を開くことになった!」
先生の言葉を静かに聞いていた生徒達は少し驚いた様子だった。
体育祭!