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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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体育祭3

サブタイトル変えるの

少し早かったかもしれません。すみません

俺は帰り道アメリアと歩いていた。


俺達が眠った後に結局どこの誰が助けてくれたのか…

それとも、魔物同士で戦った可能性の話をしながら歩いていたが、結局分からないことはいくら考えてもわからないという結果になり、そのままアメリアの家に着いてしまった


「安静にしてろよ」


俺はアメリアを心配して声を掛けた


「エリック君…それって、私が子供みたいにはしゃいでいる人みたいな言い方だよ?…」


アメリアには俺の言葉が気に障ったのか、少し怒ったような様子だった。


「すまない、気に障ったか?」


「ううん、けど、子ども扱いされているようで少し嫌だったけど…エリック君が心配して言ってくれているのが、伝わってきたから…大丈夫だよ。ありがと…」


アメリアは俺の顔を見てからニッコリと笑った


「そうか、ならよかった。そじゃ、俺は行くぞ」


「うん、エリック君も無理しないでね」


「ああ、気をつけるとしよう」


俺はそう言い残しアメリアに背を向けて歩き出した。

















コンコンッ!


ドアをノックする音が校長室に響いた


「どうぞ」


校長先生はノックをした何者かの入室を許可した。


「失礼します、魔獣の件についてご報告にまいりました」


校長室の中に入ってきたのは鎧を着た兵士だった。


「そうか、わざわざすまないな」


「いえ…いくら生徒達自らが、危険な森の奥に行ったからとは言え…私たちも監督義務がありまして、わたくしどもが現場にいながらも事前に防ぐことが出来ずに…このような事態になったことは本当に申し訳なく思っております。」


鎧を着た兵士は頭を深々と下げた。


「よいのですよいのです、頭をお上げください。今は謝罪の言葉より現状報告を聞きたいのですよ。兵士さん」


「これは!失礼いたしました!それでは、報告させていただきます」


鎧を着た兵士は1呼吸置いてから続けて口を開けた


「今日の実戦訓練で、カルロス君エカテリーナさんレティシアさんアメリアさんエリック君の5人の班が森の奥ヘ進みしばらくしてから上級魔獣に襲われたとの事です」


校長先生はその話を聞いていてエリックの名前がでてきたところで少し体がピクンッと動いた。


「どうかなさいましたか?」


その動きが目に入ったのか兵士は心配そうに校長先生に質問をした


「いえ、なんでもありませんよ、少し気になったことがあっただけです」


「そうですか…では続けさせていただきますね。上級魔獣が現れた時にカルロス君が立ち向かったそうですが…歯が立たず…それを悟った彼はいち早く逃げて我々兵士を泣きながら呼びにきました。そしてその報告を受け我々も急ぎ森の奥にいきましたが…我々が着いた頃にはすでに戦闘がおわっており…」


「それで!どうしたんだ!」


校長先生は熱心にこの話を聞いて続きが早く聞きたいのか兵士をせかしていた。


「はい、それで…私たちが見た光景は想像をはるかに超えたモノでした…」


「どういう事だ?」


校長先生は訳が分からないような顔をしたまま質問をしてきた


「その、上級魔獣が…無残にも見る影もなく…全身穴だらけで死んでいたのです。それも…穴が開いている部分が溶けるような攻撃が当たったと、いうような感じでした…」


鎧を着た兵士は自分で語っていたが、困惑している様子だった。


それは、まるで嘘のような現実を見たかのような顔だった。


「そうか、なるほど…なるほど」


校長先生はニヤリと笑った後…口を再び開き続けた。


「それで、生徒達はどうなったのですか?」


「生徒達は、なぜかカルロス君が走って逃げて行ったあたりから急に眠気に襲われ、みんな一斉に寝てしまっていたそうです。そして、気が付いたのが我々がテントに運び終わった時に起きたそうです」


兵士の話を静かに聞いていた校長先生はあることを確信したのか、その表情には光が宿っていた


「報告ご苦労、これから私も動くことになるので、すまないが早々に立ち去ってくれ」


校長先生は急に言葉がキツくなった。


「わかりました、それでは、失礼します」


そう言い兵士はドアを開け外へ出て行った。


1人になった校長先生は独り言を喋りだした


「これは、エリック君のシワザかね…さすがだね…現役の兵士をあそこまで驚かせるのは…そして、話を聞いてしまった以上…これからミーナ様に会わないといけなくなった訳ですね…」

校長先生意外と頭が回るな

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