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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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実戦訓練9

どうぞ!お楽しみください!

「本当に大丈夫なの?」


レティシアは心配になり何度もカルロスに確認していたが、足を止めることはなかった。


「大丈夫だと何度も言っているだろ?」


カルロスはレティシアの口から何度も同じ言葉がでるので少しイラついた様子だった。


「そうよ、カルロス君がいるんだから何も心配する必要はないよ」


レティシアが不安に駆られているとわかったエカテリーナは安心させるために、レティシアに声を掛けていた。


(そんなに、カルロスを信じて大丈夫か…)


俺はもしも、カルロスが負けた場合の事を想像していた。


そんな最悪の想定はありえないと言うかのようにあたりは魔獣の影すらなかった。


「かなり奥まで来たとおもうが、魔物の影すら見えなくなったな」


カルロスは一度立ち止まり、周りを見渡しながら喋っていた。


「なんか、不気味な空気だね」


エカテリーナには今の空気が少し不気味に感じたのか、周りを見渡しながらエカテリーナも口を開いた。


そんな不安を感じていたのはエカテリーナだけではいようだった


「魔物がいないのなら、仕方ないよ…ね?…早く戻りましょ…」


アメリアは先程の悪口を気にしているのか、弱々しくカルロスに帰ろうと話しかけた。


するとカルロスはため息を1つした後に口を開いた


「アメリア…このまま何もせず、強い魔獣も倒せなかったら、先生が言っていたルール…を破った意味がなくなるというものだ。それに、成績も落ちるばかりか、ルールも守れないレッテルも張られる事になる。魔獣と戦わないで戻るのは…魔獣に負けるよりもかっこ悪いだろ?…それだけは避けたいんだよ」


カルロスは自分が負ける想定はしていないような考えをもっているようだった。


そして、言葉の通り魔物と戦うために俺達はさらに、魔獣を求めて先に進む事となった。
















歩き始めてから数分、ある程度森の奥まできたようだった。


俺たちの周辺は森の入り口と比べても木の大きさが明らかに違い、あまり光が当たらないような状態になっていた。


そんな薄暗い森の中…奥からゆっくりと4足歩行の何かが向かってくるような音が聞こえてきた


「カルロス君…聞こえる?…なにかがこっちに向かってきてるよ…」


レティシアはカルロスの後ろに隠れるように喋りかけていた。


「僕にも聞こえてるよ、やっと魔獣様のお出ましだ」


そう言いながらカルロスは剣を構えた。


それを見て皆も剣を構え戦闘態勢に入った。


だが、こちらに近づいてきている存在は未だに姿を現してはいなかった。


「さーて、今回の獲物はどんなやつだー?」


カルロスは完全に駆られる側ではなく駆る側だと思い込んでいるようだった。


すると、重い足音を立てながらゆっくりと4足歩行の存在が姿を現した。


その存在は高さが3メートルにもなるかのような人間からしたらデカい存在で、

全身毛で覆われていて、その毛の上に黒いような紫色のようなオーラを放っており…


右目に大きく切り傷が入っていて、その目は完全に閉じられたままだった。


そして、その魔獣は俺達を目にとらえ咆哮をしようとした…


だが、カルロスはそれよりも早く行動しており、おたけびを上げようとしている魔獣の足元に潜り込み、カルロスは渾身の一刀をあびせた…


だが、カルロスの渾身の一撃を受けたはずの魔獣からは妙な音が聞こえてきた。


キーンッ!


と言う鉄と鉄がぶつかったような音が森の中に響き渡った。


その瞬間カルロスの持っていた剣は刃の部分が折れ…


使い物にならなくなってしまった…


「ひっ!ひいっ!」


自分の剣が使い物にならないと悟ったカルロスはいち早く…


誰よりも早く目に涙を浮かべこの場を離れようと走って俺を通り過ぎて、来た道を全力疾走していった。


その時、カルロスの股の間には濡れたようなしめりがあった。


カルロスが逃げていくのを見ていたレティシアとエカテリーナは逃げることもできずその場で座ってしまっていた。


「エリック君…!エリック君!」


アメリアは俺の肩を持ち左右前後に体を揺さぶってきた


「早く…!早く!逃げて!エリック君!」

今回の章は、まだまだ終わりません!

そして、私が好きなシーンは、未だに出てきていません。明日だします!

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