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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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実戦訓練8

段々と!面白くなってきましたよおおー!

「私、カルロス君と同じ班に慣れて本当によかった!私…剣術大会であまりいい成績のこせなくて…少し今回の実戦訓練が不安だったの…だけど!カルロス君が居れば怖いものなしだね!」


レティシアが安堵に満ちた声でカルロスを褒めたたえた。


俺達は先生の合図で森の中に入ってから数匹の下級魔獣を倒していた。


「レティシアさん?信頼するのは良い事ですけど、気を抜いてはいけませんよ?…」


アメリアがレティシアを心配したように注意をした。


「はぁ…アメリアさん?相手は下級魔獣だよ?そんな心配することなんてないよ?」


エカテリーナと言う女子生徒がアメリアに対抗したように喋りかけてきていた。


「そういう事を先生は注意したのですよ?わかってますか?…甘く見るのは危険な行為だと先生がおっしゃっていたではありませんか」


アメリアは忠実に先生の言うことを守ろうとしていた。


「そうかもしれないけど!…アメリアさんはかわいいのにそんなんだから、モテないのよ!」


エカテリーナはアメリアに正論を言われ、言い返せなくなり悪口を口にした。


その悪口でアメリアは少なからず傷ついたようだった


「そ、そう言う事を言っているわけでは!…」


アメリアは話題を変えられた事に声を上げたが、自分が思っている以上に大きな声だったらしく、喋っている最中に声を出すのをやめてしまった。


エカテリーナとレティシアは1番前にいるカルロスの元まで早歩きで行き、アメリアは段々と歩くスピードが落ちて行った


「あいつらに何を言っても無駄だな…気にすることはないぞ」


俺はアメリアに諦めの声を掛けた。


1番後ろに居た俺はアメリアが下がってきたおかげで話しかけることが可能になったというわけだ。


「エリック君…ありがとう、そうするね…」


アメリアはまだ落ち込んでいたが少し元気を出した様子だった。


そして、アメリアとしばらく歩いていると前方でカルロス達が止まっているのが見えた


「何かあったのかな?…私、見て来るね」


アメリアはカルロス達が心配になり足早に向かっていった。


すると、急に草むらから下級魔獣がカルロス達に飛び掛かってきていた。


俺は本能的に瞬時に右手を魔獣に向けてから攻撃魔法を撃とうとした…


だが…


(ガモフとの約束を、破るところだった…)


俺は右手をすぐに下におろした。


幸運にも今の行動を誰1人として見られている様子はなかった。


そんな事を考えているうちに、カルロス達は飛び掛かってきた下級魔獣を一刀両断にしていた。


「すごいな…」


いつの間にか俺は小声で称賛の言葉を口にしていた。


すると、カルロスは今の下級魔獣を倒して自信が出てきたのか俺たちの方を向いて口を開いた


「聞いてくれ、皆で奥まで行ってみないか?」


森の奥は行ってはいけないと実戦訓練をおこなう前に言われたはずなのだが、カルロスはここにいる全員に奥に行かないか?と提案してきた


「ダメですよ?カルロス君…訓練を始める前に、森の奥には決して入ってはいけないと…言われたではないですか…」


アメリアの正論に誰も言い返せないと思っていた時、カルロスは口を開いた


「アメリア…君は何を言っているんだい?そんなルールなんて僕たちに経験がないから作ったに決まっているのさ。だからこそ、上級魔獣の1匹や2匹倒して…学校側に俺達は強いんだと、照明できれば成績も上がるし学校からの推薦も受けられるってもんさ」


カルロスは自分中心に物事を進めているようだった。


「カルロス君!それは…確かに倒せたらすごいけど…」


アメリアではカルロスを止める事はできなさそうだった。


「でも、本当に大丈夫?」


レティシアも少し心配なのかカルロスに確認をとった


「大丈夫だよ!いざとなったら剣術大会で優勝した俺がいるじゃないか!俺を信じて!」


カルロスは自信満々に俺に任せろと口にしていた。


上級魔獣は下級魔獣と比べ物にならないくらい強い事を知っている俺は止めるべきだと思ったが…





俺は狂ったカルロスを止める気にはならなかった。

すみません。昨日俺の好きなシーンが出ると言っていましたが…

まだ、出てきていません。

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