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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
32/78

実戦訓練4

じゃんじゃんいきますよぉー!

「誰の入れ知恵だ…」


俺は素直に問いかけた


「入れ知恵ですか?よくわかりませんが、これを教えてくれたのはエーベルよ?」


ミーナは犯人が誰か、すぐにおしえてくれた。


(後で問いただしてみるか…)


「エーベルが…か、それで何故あんなことを?」


俺はミーナに抱きしめられた意味がわからなかった


「あんなことですか?ああ、なるほど。エリックも年頃ですね」


ミーナは話し終えるとニヤニヤしていた


「何を1人で解決している、俺にもわかるように説明してくれ」


「ふふふ、エリックは母親が子供を安心させるために抱き着く行為を異性と抱き着くソレだと勘違いしたのですよね?」


ミーナはニヤニヤしながら俺に自信満々に言ってきた。だが…随分と的外れな考えだった


「何を勘違いしている、それに…聞いているのは何故あの行為をしたかと言う事だ」


俺は少し強い口調で話しかけた


「ち、違うのですか?」


ミーナは驚きを隠しきれず、声にまで動揺が現れていた


「ああ、的外れにも程があるな」


「そうですか…」


ミーナは明らかに落ち込んだ様子だった


(少し言い過ぎたな…)


俺は落ち込んでいるミーナを見て言い過ぎたと自分の中で反省した。


「それで、何故あんな事をした?」


「校長先生から…1勝もできずに負けてしまったとお伺いした時は少し驚き、多少のショックを受けましたの。それに…私でさえ多少なりともショックを受けたのですから…張本人のエリックがどれだけショックを受けているのか…想像しただけで…胸が苦しくなって…エーベルに相談しましたら、ナデナデするのが一番良いと聞きましたの…」


(なるほど…エーベルはどうであれ、ミーナは善意でやってくれていたのか…)


「ありがとう…だが、大丈夫だ。俺はそこまでショックを受けてないから気にしなくていい」


ショックを受けているかどうかは置いといてミーナは俺を心配してくれていたのだから、ちゃんとお礼を言わないと無礼と言うものだ。


「そう…わかったわ…」


ミーナも思うところはあるだろうが俺が気にしなくいいと言ったせいか何も聞かずに納得してくれた


(深読みしすぎだな…)


「それじゃ、俺は戻るよ」


俺はそう言って席から立ち上がりドアまで歩いて行った


「エリック…」


ドアを開けようとした時、ミーナから再び声が掛かった


「どうした」


「学校は楽しい?」


急にぶっ飛んだ質問が投げかけられた。


「そうだな、思っていたものとは多少違うが、楽しいぞ」


「そう、ならよかったわ」


ミーナは優しい目でこちらを見ていた


「なにかあったのか?」


俺は不審に思い問いかけた


「なにもないわよ?」


「そうか、ならいいが。おやすみ」 














時は今日の朝までさかのぼる…


「ミーナ様、剣士育成高等学校の校長先生がお会いに来られました」


私は昨日校長先生からお会いしたいとの連絡を受け、朝エリックが学校へ行った後エリックの家に上がって間もなく、校長先生が到着したとの報告をエーベルからもらった


「広間に通しておいてください」


「かしこまりました」


エーベルが校長先生に伝えに行くため部屋を出て行った。


私はエーベルが出ていくのを確認し行動を開始した。


下着のままだった私は服を着て鏡の前で身だしなみをチャックした。


(国の偉い方ではないのですが、一応エリックが通っている学校の偉い方ですから身だしなみがちゃんとしていなければ失礼ってものですね)


身だしなみを整えた後校長先生がまっているであろう広間に足を向けた。












コンコンッ!私はノックした後すぐにドアを開けた


「お待たせして申し訳ありません」


第一声に謝罪の言葉を入れた


「いえいえ、それよりいつみてもここはいい部屋ですね」


「そうですね、私も気に入っております」


私は失礼のないように受け答えをした…


これから話されるであろうエリックの事を伝えにわざわざ遠方から来てくださったと思うので…

ミーナ視点

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